・女子校からの転校生
中学2年生の時の話だけど、2学期になると同時にユウって子が転校してきた。
顔が特別可愛いって程でもないんだけど、胸がかなりのサイズだった。
僕は「女なんて」ってタイプの陰キャ群だったけど、彼女の席が隣りになった事で、多少の会話はするようになった。
女子校から転校してきたという彼女は、女子相手には結構明るく話をしていたけれど、僕以外の男子と話している姿は見なかった。
・放課後の教室で
彼女が転校してきてから一ヶ月ぐらいした時の事。
委員会の会議に出た僕は、最終下校時刻の間近に教室に戻ってきた。
部活の連中はジャージで直接帰るので、こんな時間の教室には誰もいないのが普通なんだけど、あの日は彼女が独りで残っていた。
彼女は自分の机に突っ伏して居眠りをしていた。
僕は胸が圧されると横にはみ出るんだなぁ、と思ったりするうち、気がつけば、近くに寄ってまじまじと見つめていた。
そして机からはみ出している胸に、つい触れてしまった。
「ん? 揉む?」
いつから起きてたのか、彼女が言って、僕は死ぬ程驚いたけど。
「うん、お願い」
と答えてた。
・女子校ではよくある事
ここからの記憶はあやふやで、ユウから後で聞いた話や推測も混じっている。
「……じゃあ、どうぞ」
彼女の向かいに座った僕は、そっとブラウス越しの胸に触る。
びくり、と、胸が震えた。
「いやー、女子校だと、巨乳は触られたり揉まれたりが日常だったから、ついOKしちゃった」
彼女は冗談ぽく笑う。
でも僕はそれどころじゃない。
座っているのが痛いぐらい勃起している。
「誰にでも触らせてるとか、思わないでね?言った事に責任を取るっていう、私の信条だから」
その時、僕の手は胸を揉むというより、触って重さを感じるという動きをしていた。
「――優しいね、触り方」
彼女が言った。
「そういう触り方が男の人も嬉しいの?」
僕は彼女の胸を触る事で頭がオーバーフロー気味だったが、ふと、股間に違和感を覚えた。
いつの間にか彼女の手が僕のを出していた。
勃起しきったものを、彼女の手がさする。
「隙あり」
「ぼ、僕も好き」
今でもからかわれる勘違い。
「あー……うん、そっか好きか。うん、これって好きだとなるやつだもんね」
彼女の手に僕のカウパーが付いてヌルヌルとしていた。
「出るんでしょ?」
彼女の手は止まらない。
彼女自身の息も荒い。
「知ってるの? 男子いなかったのに」
「女子校の方が、そういう話題多いよ。でも本物の男の人、いなかったから」
いじりながら、彼女の顔が近づき唇が触れて中に舌が入って来る。
どのタイミングだったか、僕は彼女の手の中で果ててしまった。
「……これ、舐めた方が嬉しいんだよね?」
彼女は精液だらけの手を、見せてきた。
「やらない方が良いよ」
「優しいんだ」
自分の手に舌先をつけて、顔をしかめて見せる。
「好きな人のだとおいしいとか読んだけど、愛が足りないかな?」
「だからやらなくても」
「フリだけでもこんなにしちゃう事は、してあげたくなるでしょ」
「まだ、出したばっかりだから!」
・それから
その後僕達は付き合うようになった。
エッチな事もたまに……いや、しばしば、通常するけれど、胸は恥ずかしがってあまり触らせてはくれない。
それが女子校特有の感性なのか、彼女独特のものなのか、いまだによく分からない。