・上司からの誘い
私は、入社してからというもの上司から厳しく当たられていました。
新人のなかでも私だけだったので、正直、泣きたい時もありました。
でも、仕事ができて自分にも他人にも厳しい彼の事を、私は密かに思っていました。
そんな時に、上司からレストランでの食事に誘われたんです。
私は、ドキドキしながら了承しました。
「1度、ゆっくり話がしたかったんだ」
雑誌でしか見たことがない高級レストランで、私は上司と向い合せで食事をしました。
でも、部下を食事に誘うにしてはあまりにも高級店過ぎて戸惑いました。
食後にワインを飲んでいたら、上司がスッとホテルのカードキーをテーブルに滑らせました。
「部屋をとってるんだ。君の意思に任せるよ」
私は、躊躇いました。
だって、上司は新婚で奥様との写真を机に飾っています。
なのに、私となんて。
でも、この機会を逃せばもうチャンスはないかもしれません。
私は、許されないとわかっていても上司と部屋に行きました。
・マグロな彼
驚いたのが、上司がマグロだったという事です。
あんなふうに誘ってくるから、てっきり慣れていると思ったんです。
ところが、彼はマグロでした。
なんにもテクニックがなく、女性からの奉仕を待っているタイプでした。
おまけに、早漏だったんです。
私が口に入れてから、1分もたたないうちにイッちゃったんです。
仕事はあんなにスマートなのに、夜がこんなにもダメだなんて。
私は、ちょっとがっかりしました。
下手だという事は、彼もわかっていたらしくかなり落ち込んでいました。
どうやら、彼は奥さんと新婚当初からセックスレスだったようで、うまくはいってなかったとの事。
「君は、妻とは正反対のタイプで一目で気に入ったんだ。君となら、もっと充実したセックスができると思ったんだ」
素っ裸で、股間を手で隠してベッドに正座している彼がなぜかたまらなくかわいく見えたんです。
そこで、私は彼のエッチテクニックを上げる手伝いをする事にしました。
・立場逆転
昼間の彼は、相変わらず厳しいです。
でも、夜になると立場は逆転します。
彼は、仁王立ちになった私の前に跪き指と舌のテクニックを勉強しています。
「下手くそ。もっと舌を早く動かさないと、気持ちよくなれない」
そう言うと、彼はまるで忠犬のように言った通りの事をしてくれます。
舌を高速で動かしたり指でお尻を揉んだりして、なんとか私をイカせようとします。
昼間の厳しい彼からは想像もできないぐらい、情けない表情や仕草に私の中のSな部分が疼きました。
挿入直後は、彼に根本を押えるように言いました。
すぐにはイケないように。
「私がいいって言うまで、そのままね」
そう言って、腰を揺らすと彼が声を上げます。
腰を細かく揺すれば、勘弁してという声が聞こえます。
ですが、そのかいあって彼の早漏は改善されてきました。
・満足できた夜
彼のテクニックは、かなり上達しました。
乳首への愛撫も、クンニも以前と比べるとものすごい進歩です。
そして、挿入する時にも以前よりもうまくなりました。
焦らすように揺らしたり、急かすような言葉を言わなくても満足できるまでになりました。
「君のおかげで、満足できるようになったよ」
彼の嬉しそうな声に、私も大満足です。