・幼なじみは裏アカ女子
「久し振りだね、くうちゃんがウチに来るなんて」
「ミカ、お前SNSの裏アカでエロ動画流してね?」
ぶーーーー!!
瞬間、ミカがコーラを吹き出し、俺はびしょ濡れになった。
「な、ななな、なんの事ぉ? ち、ちちち、ちぃともわからにゃいにょ?」
「何語だよ。別に責めてねえから、無理にごまかすなよ」
「……本当? 怒らない?」
「怒らない怒らない」
「じゃあ、嘘ついたら言う事何でも聞く?」
「聞く聞く。で、なんであんなのやってたんだ?」
「いじめられてて」
「なんだと!?」
「はい、怒った」
「あ」
・気持ち良いから
彼女が説明するには、SNSの投稿は、承認欲求がどうのこうの。
とても気持ちが良いんだそうだ。
「エロがられるのって、生物としての肯定でしょ?」
「危険な感覚だな」
「だって、そういう褒められ方、して貰った事なかったんだもん」
「したらセクハラだろう」
なんか、変な空気だ。
「くうちゃん、さっきの約束覚えてる?」
「お前の悪質な策略にかかったヤツな」
「何とでも言いなさい。じゃあ、命令ね」
「ニュアンス……」
「私を彼女にしなさい」
びしり、と言い放つ。
「は?」
「称賛を求める渇いた心は、恋人の一言で満たされるんだから」
「その……それはつまり、お前、俺の事好きなの?」
「馬鹿なの? 好きじゃなかったら、家呼ばないでしょ。あんたが来るのだって、私を好きだからでしょ?」
あれ?
「……言われてみるとそうだな」
彼女は勢いよく俺に抱きついた。
・言いなりな彼女
抱き合ったまま、ベッドに倒れ込む。
「ずっと好きなんだから」
ミカは唇を重ねてくる。
俺はキスを続けつつミカを抱き寄せ、服の裾から手を忍ばせ、ブラジャーの中に指先をねじ込んでいく。
「えっちなんだぁ……」
「人の事全く言えんだろ」
「えへへ、褒められた」
褒めてるような、そうでもないような。
いつの間にか揉みごたえのある胸になった。
ミカの手が俺のズボンのベルトを外し、イチモツを引っ張り出す。
「でか」
「普通だろ」
「……そうなの?」
彼女は俺の半身に顔を近づける。
「フェラってするもん?」
「うん」
俺の巧みなトークにまんまと騙されたミカは、アイスのように舐め始める。
「ぬるぬるしてる……」
ぞわぞわした感覚が奥から上がってくる。
「出そう?」
舐めながら、上目遣いにこちらを見る。
顔にイチモツが重なって見え、余計に卑猥に見える。
「……もっと激しくて良い。しゃぶって」
「うん」
全体が熱いものに包まれた後、あらゆる方向から肉に絡みつかれる感覚。
そして奥に引き込まれるバキューム感。
既に興奮しきっていた事で、数秒経たずに射精感がやって来る。
「出る、出る!」
「え、え、えと、飲む? 飲むの?」
「そう!」
ひときわ大きいバキューム感の中で、俺は果てた。
「げほっ、けほっ、むふぅ!」
1つ2つむせて、ミカは精子を吐き出し手に受ける。
「勢いあり過ぎ」
ミカは手の精子を啜る。
俺はその様子に愛しさがこみ上げ、彼女を抱きしめる。
そのまま少しの間鼓動を感じていると、また勃起し始めた。
普段より遙かに早い回復だ。
ミカはパンツをずらすと、俺のを掴み、自分の中に導く。
「……しょっっと」
先を宛がいながら、騎乗位の姿勢になり、ゆっくり腰を下ろしていく。
キツさがありながら、たっぷり濡れた中、肉をかき分けて進んで行く感触。
「ぁん……ふぁはっ……」
ミカは声を上げのけぞりつつ、ついにすっかり腰を落とした。
「はっ……は、はっ……」
荒い息をしつつ、ミカが腰を動かし始める。
俺の上でミカのおっぱいが揺れる。
どこか責めようと思いつつも、仰向けの姿勢と強い快感に動きが取れない。
ミカの絶頂も近くなっていそうだ。
「ちゅう、ちゅうして、一緒に」
挿れたまま俺の上に倒れ込んで来て抱きつく。
むさぼるようにキスをしながら、ミカは絶頂し、少し遅れて俺も果てた。
・企画を見直そう
この一件以来、俺とミカは付き合い始めた。
裏アカは更新停止だ。
消せと言いたいところだが、微妙な収益があるらしいので、あまり強い事は言えない。
「――そうだ、ハメ撮りアップしようよ。そしたら視聴者層変わるけど収益は出るし、マウントも取れるよ」
「お前がやってみたいだけだろ」
結局、こいつがエロいだけなんだろうな。