・お姉ちゃんのお手伝い
「みー君、ちょっと、撮影手伝ってくれない?」
その日の夕食後、僕の部屋に来た姉は、妙に切羽詰まった感じで切り出した。
「いいけど……撮影?」
普段の会話で出て来ない単語だ。
「……SNSにアップするんだけど、1人だと限界出て来て」
「撮影って、姉ちゃんが出る映像?」
「うん」
「だ、駄目だよ、特定されたらストーカーとか!」
「そこはちゃんと特定出来ないようにするから大丈夫だよ。裏アカだし」
「えっ、そんなのあるの!?」
「それぐらいあるよ……ダメ?」
姉は僕を斜め下から見上げた。
・裏アカ用撮影
僕達は姉の部屋に来た。
「――裏アカでSNSで写真上げたら、凄くフォローされて、イイネいっぱい貰って、嬉しくなっちゃって」
姉は普段とは違う化粧をしている。
「期待には応えたい、っていうか?」
いつもは軽くリップを塗るぐらいだが、今は長い睫毛で目は大きく、眉毛も細く、あちこちキラキラしてて、どこかのギャルという感じだ。
服装も胸元が大きく開き、谷間が見える。
「――撮るよ」
僕がカメラの録画ボタンを押すと、姉はで喋り始める。
「皆さん、元気ですか、プラムだよー」
僕に話しかけているように見えるけど、実際にはカメラの向こうの……。
「じゃあ、リクエストに応えて、私の恥ずかしいとこ見せちゃいますね」
「えっ!」
僕は思わず声を上げていた。
「カメラマンが声出したらダメだよ」
「だって」
「お願い」
また断れない。
姉が何を言っているのか頭に入らない。
僕は打ち合わせ通りにカメラを操作するだけだ。
「――最後のリクエスト、オナニー見せるねー」
姉は服の上から胸を揉み、股間をさすりはじめる。
僕はいつの間にか、手を止め姉の痴態を凝視していた。
興奮するに連れ早く、激しくなっていく姉の指を見ながら、僕の股間も痛いほど膨んでいた。
「あ……あ、ああっ……」
姉は声を洩らしつつ、指を動かし、そして、びくり、と身体を震わせてから、ベッドの上に倒れ込んだ。
「また、見てくだひゃいねー」
カメラ目線で言う姉の口の端から涎が垂れていた。
・カメラは止めたな
僕はカメラを机に置く。
撮影の疲労感からか、姉はだらりとベッドに寝転がったまま、ぼんやり天井を眺めている。
めくれかけたスカートから覗くパンツには、シミが出来ている。
本イキしたのは、間違いないようだ。
僕の目の前で、こんな。
気が付けば、僕は姉のパンツに手を触れていた。
「どうしたの……?」
姉が気怠そうに尋ねる。
「悪戯、ダメだよ?」
「やだ!」
僕は怒鳴って、姉のパンツを引き下ろす。
パンツ越しにオナニーをしていたせいで、愛液が糸を引くほど染み込んでいる。
「他の男に見られるのなんて!」
露わになった場所に、僕はしゃぶりつく。
「ん……そんなとこ」
撮影用にすっかり毛を剃られたそこは、昔一緒にお風呂に入っていた時と同じようで違う。
「だめ……」
少しはみ出したクリトリスを吸いつつ、溢れた唾液と愛液をすくって肛門に指を出し入れする。
「ん、んん、指、汚れちゃ……汚いよ」
「僕なら全部平気なんだ」
息を荒くしていく姉を這い上がるようにして、互いの股間の位置を合わせる。
「姉ちゃん、姉ちゃん……」
亀頭の先が姉の周辺を滑る。
「こっち……だよ」
姉の手が僕のものに触れ、導いた。
「……え」
突然受け入れられた事に、僕は呆然となりつつも、姉の中に入って行く。
感触を味わう間もなく射精していた。
抜かなきゃ、思いつつも、そのまま出し続け、そして萎えるのに任せて、ようやく抜けた。
抜けた後からは、泡だった精液がどろりと溢れ出て、肛門へと流れた。
・推しは量より質だから
翌日。
「……姉ちゃん、あの動画、アップしたの?」
朝食後、気まずさを感じつつ、僕は姉に尋ねる。
「んー、やめちゃった」
「そうなの? やっぱり、僕のせい?」
「そうなのかなー……そうかも」
姉はふわふわと笑う。
「みー君が推してくれてるって分かったら、フォロワーの数、どうでも良くなっちゃって」
「推すって、そんな」
「え? お姉ちゃん好き好きだから、赤ちゃん作りたくなったんでしょ?」
「ええっ」
「じゃなかったら中出ししないよね?」
「あう……はい」
姉は僕の頬にキスをする。
「ちゃんと、イイネ、ちょうだいね?」