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アナル・おしり

満員電車で勃起チンコがお尻にあたってしまった

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これは、僕が毎朝乗っている通勤電車での出来事だ。

 

・お尻の大きな女の子

僕が乗るのは、通勤ラッシュど真ん中で生まれる、会社へ向かう人々でいっぱいになった満員電車。

狭い車内に無理やり体を押し込み、目的の駅に着くのをひたすら待つ。

思い出すだけでげんなりする光景だが、実は、僕にはひとつだけ楽しみがある。

最近、よく一緒になる女性がいる。

乗る駅が一緒なのか、高確率で同じ車両になる。

素性はよく知らないが、新品のスーツを着用しているので、最近社会人になったばかりの子だと思う。

ひとつに束ねた黒髪はつやつやで、マスクで大部分は見えないけど、大きな瞳はとても印象的だ。

なんていうか、普通にかわいい。

そして、これはすごく下品というか、社会に期待を膨らませ新たな第一歩を踏み出した新社会人に対してこんなことを思ってしまって本当にごめんねという感情があるのだが、その子、すごく僕好みの体をしているのだ。

直球に言ってしまうが、お尻がでかい。

満員電車が窮屈で身を縮こまらせている様子は見ていてとてもわかる。

すごく謙虚な子なのだろう。

けれど、その主張の強いお尻がどうしても、何かしらに引っかかってしまいそうになる、もしくはつっかえているのを何度も目撃している。

スカートから覗く足も白いブラウスに包まれた上半身も別に太くないのに、お尻だけすごく存在感があるのだ。

いや、他の部位が華奢だから余計に、だろうか。

とにかく、すごく魅力的な体をしているのだ。

 

・まさかの展開

あんまりじろじろ見ていたら怪しまれるし、目に入ったときに軽く観察するぐらいで特に接点もなかった(向こうは僕の存在に気付いているかわからないぐらい)のだけど、先日、なんとその子が僕の隣に立っていたのだ。

驚く間もなく、僕とその子は周りの圧に押されて電車の奥へ奥へと押し込まれる。

密着してしまわないかと不安で不安で仕方なかった。

例え不可抗力でも僕の中に下心的な見方がある以上、大変申し訳ない気持ちになってしまうのは確実だから。

あと、いつも見ているあのたまらんお尻がすぐそこまで迫っている事実に、情けないことに僕の息子は反応しかけていた。

しかけていた、じゃない。

反応した。

衣服越し、よく見れば膨らみがわかるほどには大きくなっていた。

ヤバい。

これバレたら僕痴漢扱いにならない?

触ってなくても痴漢になるのか?

ていうかあの子の僕に対する第一印象が電車の中で息子でかくしてるド変態になっちゃうぞ!?

そのとき、車内が突然揺れた。

規模は大したことなかったが、つり革に掴まることもできない人たちの何人かがバランスを崩してよろめく。

僕は手すりに掴まっていたからなんとかなったが……

その子は見事によろけた。

そして、僕に寄りかかった。

その子は僕を背にして立っていた。

だから後ろに向けて倒れ、僕はなす術もなく彼女の体を受け止めた。

いや、体じゃない。

彼女の体の中で唯一主張しているといってもいいお尻を、受け止めた。

息子で。

終わった──

よろけた彼女のお尻は僕の息子にちょうどぶつかったのだ。

柔らかい弾力がパツパツのスカート越しに感じられ、僕の息子はもう朝からやめろよ!と言いたくなるぐらい元気になった。

もう痴漢扱いとかそういうのどうでもよくなった。

この最高の数秒を堪能してやろうと思った。

どうせ数秒後には彼女の悲鳴と共に僕は取り押さえられ駅員に突き出されるのだから……

しかし、何秒経っても彼女は悲鳴どころか声すらあげなかった。

くっついたままのお尻を離そうともしなかった。

僕は呆然としていた。

彼女がこちらを振り返った。

初めて目が合った。

そのとき僕は確信した。

彼女は僕を前から知っている。

だってそうでなければこんな余裕綽々な態度で、勃起する変態を振り返ることなんてできないだろうし……

彼女は笑っていた。

大きな瞳を細め微笑んでいた。

それから一言も交わすことなく彼女は先に電車を降りていった。

変わらず人でぎゅうぎゅうづめの車内には、無様に勃起したままの僕だけが取り残された。

それからも、毎日僕は彼女と一緒の車両に乗って通勤している。

彼女からは決して話しかけてこないから、きっと話しかけられるのを待っているんだと思う。

も勇気が出なくて、僕はまだ遠巻きに、尻の大きいたまらん彼女を眺めるだけに留まっている。

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