『22歳の誕生日』
僕は現在23歳ですが、未だに彼女が出来たことはありません。
情けない話ですが、そういう経験も一度もありません。
そんな僕が22歳になる時に、1つ年下の仲のいい後輩が就職祝いと誕生日プレゼントをまとめて買ってくれるという風に言ってくれました。
その時は、普通に何か時計とか財布とかでもプレゼントしてくれるのかなと思っていましたが、いざ後輩に連れていかれた場所はドン・キホーテのアダルトグッズコーナー。
僕へのプレゼントはTENGAエッグでした。
卵状の形をした性処理グッズです。
僕は女性との行為経験が無いのに加えて、アダルトグッズなど買ったことも無いし、まずアダルとコーナーにすら入ったことがありませんでした。
そんな僕に少しでも大人として成長して欲しいという、半分イタズラのようなプレゼントでした。
アダルトグッズに全く興味がなかった訳では無いので、白々しいふりをしつつも、内心少し嬉しいプレゼントでした。
ですが、レジには1人で並ばされたので、TENGAエッグだけを持ってレジで会計を済ますのは恥ずかしかったです。
TENGAエッグの使い方すら知らなかった僕は、家に帰ると早速親の目を盗んでTENGAエッグを空けてみました。
中にはローションも入っており、しっかり説明書を読んで使い方を学びました。
しかし、僕はせっかくなので、より気持ち良く使ってみたいと考えていたので、ネットでTENGAエッグの最高の使い方を調べてみました。
すると出てきたのは、TENGAエッグは少し温めると、女性の膣の温度に近づいてよりリアルな感覚になるということが書いてありました。
これに加えて、僕が自分で編み出した、TENGA固定作戦によって、手でTENGAを持たずに自作のラブドール的な物を作り、ほぼ女性とチョメチョメしている感覚になれる状態を発明しました。
初めてTENGAエッグを使う時、とんでもなくワクワクしました。
いざ挿入してみると今まで味わったことの無い快感。
存分に夜を楽しみました。
『イタズラという名のプレゼント』
後輩が僕にTENGAエッグをプレゼントしてくれたのは、元々はイタズラとしてのものでした。
しかし、僕は想像以上に気に入っていました。
TENGAエッグは洗うと何回か使うことが出来ます。
1回1回に気持ちを込めて遊びました。
経験人数を聞かれた際、僕は時々1人と答える事がありました。
思わずTENGAエッグをカウントしてしまうぐらい精巧であったからです。
しかし、TENGAエッグにも寿命があります。
ついにTENGAエッグが破れてしまいました。
今ではTENGAエッグが手元に無いので、前と同じような快感を味わう事は出来ませんが、未だにあの快感を思い出す事があります。
僕は1人ではアダルトグッズコーナーには行けないのですが、かと言って誰かを誘い出すことも出来ません。
快感だけを知って次に繋げることが出来ない今の状態が1番のイタズラかもしれません。
僕はこれからどんな人生を歩むのか、無事に卒業することが出来るのかはわかりませんが、正々堂々と女性と向き合っていかなければならないなと思いました。
僕の性格はどこまでも奥手ですが、あのTENGAの快感を教えてくれた後輩に、お礼を言いたいです。
誕生日プレゼント、ありがとう。