・兄の性格
私の兄はとにかく真面目を絵に描いたような人だったんです。
部屋の中はいつも綺麗に整理整頓されていて、漫画や小説も読んではいませんでした。
ましてや、エロ本やAVの類は皆無でした。
そのため、両親も兄についてはすっかり安心していたんです。
兄は妹の私の目から見ても、かなりイケメンで、バレンタインになるとクラスの女の子達が家に押し寄せてきました。
でも、兄は彼女は作らないの一点張りで、勉強ばかりしていたんです。
でも、根暗とかでもありませんでした。
私にもとても優しかったですし、もし彼氏を作るなら兄のような人がいいとずっと思っていました。
妹の勝手な理想で、兄には誰とも付き合ってほしくなかったんです。
キスとかセックスとか、そういう事をしている兄を想像する事さえ嫌だったんです。
・兄の恋人
高校生だった私は、その日は風邪で学校を早退してきました。
母親は用事があって出かけたので、家には私1人でした。
風邪薬が効いてきたのか、私はうつらうつら眠りかけていたんです。
すると、バタバタと階段を駆け上がる音がしてきました。
声からして、どうやら兄が誰かと話しているようです。
それも相手は女性。
私は具合い悪いのも忘れて、そっとドアの隙間から見てみました。
兄が、綺麗な女の人を連れてきたんです。
兄に彼女ができたというのが、私にはたまらなくショックでした。
おそらく、大学の同級生なのでしょう。
兄も年頃です。
こういう女性がいてもおかしくないのです。
でも、妹としては複雑でした。
そして、ショックはそれだけではすまなかったんです。
兄と彼女はすぐにベッドの上で抱き合い、激しくキスをしだしたんです。
2人は代わる代わる上になっては、互いの体をまさぐっていました。
これって、これってもしかしてセックスが始まるの?と、私はかなりドキドキしました。
そして、全裸になった2人が更に激しい行為をしていて、私は女性の性器の内部を初めて見ました。
兄が、そこを舐めているのを見て、私はパニックになりました。
セックスについての知識はそれとなくあった私ですが、女性の性器を口で舐めるなんて、信じられませんでした。
・兄の性癖
やがて、兄は女性に麻紐を渡しました。
麻紐なんて何に使うんだろう?と、私は不思議に思ったんです。
すると、女性が慣れた手付きで兄の体をグルグルと縛り始めたんです。
兄は嬉しそうに縛られていて、特に性器を縛られている時には大興奮でした。
兄の声が、女性にイヤらしい行為をねだっているのが、たまらなく私を興奮させました。
2人は激しく交ざり合い、やがて終わったようです。
野太い喘ぎ声に、私はドキドキが止まりませんでした。
やがて、母親が帰宅して、私は急いで自室に戻って布団を被ったんです。
兄も彼女も行為を止めたみたいで、シーンと静まり返りました。
その日の夜。
兄の彼女は夕食を食べていったのですが、私の脳裏には2人のセックスしている姿が浮かんできて、とても気になりました。
彼女は、兄を縛ってイヤらしい事をしていたとは思えないぐらい清楚な人でした。
そして、兄に対しても複雑な気持ちを持つようになったんです。
兄としては、もう見れません。
できたら、彼女のように兄を縛りたいという欲望に駆られるようになったのです。
どうやら、兄はMで私はSのようです。