・第一インプレッション
自慰行為を始めてやったのは、小学校6年生の終わりの頃で、この時は正直、この行為がいったい何を意味するのかよくわかっていませんでした。
仲のいい友達が、ペニスを刺激すると気持ちがいい、という事を教えてくれて、それを真似してみたわけですが。
確かに気持ちがいい・・、のか?
気持ちがいいというよりかは、ちょっとくすぐったいような感じ?
気持ちよさでいえば、学校から帰ってきてソファに座った瞬間の、ホッとした感じの方が気持ちがいいです。
他にも、お風呂で湯船につかったときの方が気持ちがいいです。
蚊に刺された部位を掻いた時の方が気持ちがいいです。
要は、気持ちよさでいえば、これに勝るものはたくさんあるわけで、自慰行為に対する第一インプレッションは、あまりよくありませんでした。
それでも、小学生ながらにペニスが勃起する感覚には、不思議な期待感があって、大人になるにつれて、この気持ちよさがわかってくるのかなあ、なんてぼんやりを考えていました。
例えば、コーヒーなんかも、両親は美味しい美味しいといって飲んでいましたが、当時小学生の僕には、ただただ苦いだけの飲み物でしたし、納豆なんかも全く美味しいと思えませんでした。
それらと一緒で、自慰行為も少しずつ気持ちよくなってくると思っていたのです。
・体育の時間に勃起
で、時は流れて中学1年生の2学期。
好きな子が日ごとに替わるくらい、異性に対して猛烈な興味を抱いていた時です。
このころには、勃起する頻度も高くなっていて、サイズも結構大きくなっていたように思います。
非常に厄介だったのが、日常のなかで、ふとした拍子に訪れる勃起です。
男性なら、わかると思いますが、一度勃起すると、それがなかなか収まらない時ってありますよね。
そうなると大変で、今やっていることになかなか集中できません。
よく覚えているのが、体育の時間に、体育館でバスケットをしていた時です。
すぐ隣のコートであ女子が体操をしていたのですが、好きな女の子だった一人が、体を反らせたときに、バストが強調され、それを見て勃起してしまいました。
勃起した状態で、動きの激しいバスケットなんてできるはずがありません。
結果、先生から怒られちゃったりなんかして。
あとで、友達から冷やかされたりなんかして。
その日は、いろいろとモヤモヤとした1日を過ごすことになったのでした。
・射精と賢者タイム
さて、布団に入って、寝る時間。
何気なく今日の1日を思い出すと、やっぱり体育の時間が真っ先に思い出されます。
具体的にはあの子のバスト。
すると、ムクムクと勃起してきて、触ってみると、いつも以上に温かいです。
息も荒くなってきて、なんだかじっとしていられません。
ペニスに刺激を与えると、これまたいつも以上に敏感で、例のくすぐったい感覚が体全体に広がっていきます。
いつもなら、くすぐったくなってきて、終わっていたのですが、この日はさらなる高みを目指すべく、くすぐったさを我慢して、ひたすら刺激を与え続けました。
すると。
ついに出ました。
擬音語で表せば、ドピュッという衝撃とともに、複数回何かがペニスから排出されました。
この時、あおむけの状態だったので、排出された体液は、全てお腹の上に付着しました。
体を起こして、電気をつけてみると、ドローっとした液体が、おへそのあたりに溜まっていて、ちょっと不快でした。
すべてをふき取った後、再びペニスを刺激してみると、今度は勃起はするものの、痛みが走って、とてもじゃありませんが、気持ちいいとは言えません。
例えるなら、お腹いっぱいの状態にもかかわらず、まだ口にしようとするような感じ。
とにもかくにも、しばらく、放っておいてほしい(一人にしてほしい)という感じ。
いわゆる賢者タイムを実感した瞬間なのでした。