「私と彼」
一つ年上の彼氏と飲み会で知り合って、お互いに一目ぼれしそのまま交際。
順調なスタートを切った私たちですが、少しづつお互いの性癖や趣向がむき出しになっていきました。
私は、セックスした人数は多い方でしたが彼は意外と少なく今までノーマルなセックスしかしてこなかったそうです。
際どい下着や、アダルトグッズも使ったことがなく、至ってノーマルな恋愛ばかりしていた様子。
「どこにスイッチがあったのか?」
私と付き合いはじめると、彼の中の欲望のスイッチが入ってしまったようで一緒にAV作品を鑑賞したりもしていました。
世代的に、一世を風靡したチョコボール向井、男の憧れ加藤鷹が男優だと二人で見入ってました。
彼氏は、チョコボール向井を崇拝していて、私は加藤鷹派、もっというならしみけんも好き。
イチモツの大きさより愛撫、前戯の丁寧さとテクニックを重視する私。
彼はイキにくい私に対していろんな事を試そうとしてきました。
「セックスの際の下着・コスプレ」
彼は、私にTバックをリクエストしてきました。
なので私はビキニパンツをリクエスト。
手始めは、下着の好みやコスプレなどで盛り上がっていたセックス。
次第に、アダルトグッズやおもちゃに手を出し始めた彼。
使ったことがないはずなのに、どこで練習してくるのか使うタイミングもあてる場所もピンポイントでイキまくりの私。
「彼のイチモツではイケない私」
申し訳ないのですが、前戯ではイクことが出来るようになっても彼の挿入では全く気持ちよくならずどんどん乾いてきてしまってました。
彼の自信を無くさせてはいけないと思い、感じているフリはしてもアソコはカピカピに乾いていくのでフォローにもなりません。
大きさも太さも標準的な彼の挿入でイケない理由は、全然あたる場所にヒットしないことです。
それに気が付かない彼は、体位を変えればいいのか?と思い始めてしまった様子。
これが悲劇のはじまりでした。
「巨匠・村西とおる直伝!チョコボール向井の駅弁」
いろいろな意味で伝説の村西とおる監督とチョコボール向井さん。
エロのお手本と二人で呼ぶほど好きでした。
彼は、そんなこともあってか”あの”駅弁に挑戦しようと試みました。
普段通りにセックスがはじまって、汗かきの彼の大量の汗を浴びながらの正常位。
身長が高いけれど、ガタイもいい彼は私を軽々と持ち上げるはずだった。
一度駅弁スタイルになったものの、全く気持ちよくないどころか彼の苦悶の表情と声にならない声を聞いた時は何事かと思いましたよ。
気持ちいい顔ではないと察した私は「腰?」と聞くと「う”ーーー」という呻き声と共に少しづつ四つん這いの体勢に。
「偽・チョコボール向井はぎっくり腰」
ぎっくり腰でした。
コンドームを着けっぱなしでうずくまる彼の姿があまりにも切なかった。
安静にすること数時間。
寝返りを打てるようになってから帰宅しました。
今まで、彼ともいろいろな体位を試したしそれまでの人たちとも駅弁の経験はあったけれどセックス中にぎっくり腰を起こされたのは初めてだったので慌てました。
それからのセックスは、至ってノーマルなものに戻りました。
温故知新です。
その後の彼は、ぎっくり腰も再発なしです。
AVごっこは危険がいっぱいだと学んだ経験です。