『18歳という区切り』
生殖本能に忠実な男子にとって、18歳の大学生というのは一つの大きな区切りです。
待ちに待っていたという方もいるのではないでしょうか。
高校生以下ですと、セックスというのは隠れてやらなくてはなりません。
やる場所に苦労したとか、親にバレそうになって大変だったという方もいるでしょう。
しかし大学生にもなればそんなことを気にする必要はあまりなくなります。
さらに18歳未満お断りの場所にも堂々と入ることが可能となります。
そんなこんなで胸を躍らせていた私は、大学一年生になってさっそく彼女探しを始めました。
私の好みの女性は長髪で大人しい感じの子。
そして、そんな子はサークルですぐに見つかりました。
彼女はそのおしとやかでふわふわした雰囲気から「ひつじちゃん」と呼ばれていました。
『ひつじちゃんがオオカミになる時』
ひつじちゃんは一見、どこにでもいるような普通の大人しい女の子のように見えました。
学校でもサークルでも目立つことはなく、かといって孤立するわけでもなく。
昼間のうちは「特徴がないのが特徴」という言葉がまさにぴったりな学生でした。
しかしこのひつじちゃんは実は性欲が強いと、付き合って一か月もしないうちに気づかされました。
普通のカップルでは、ホテルに誘うのは男の方です。
しかしひつじちゃんは男を有無を言わさずホテルにお持ち帰りします。
そして、ホテルの中では昼間の様子からは想像もできないくらいのオオカミになるのです。
『補食本能』
彼女のセックスは自分と相手を真っ裸にするところから始まります。
なぜなら彼女は激しくやるので、服なんて着ていたらどえらいことになってしまうからです。
もちろん、ベッドの方はえらいことになりますけどね……
それはさておき。
彼女の前戯は男子もびっくりの短さです。
というよりセックス前のシャワーが半分前戯を兼ねていると言っても良いかもしれません。
そこで彼女は獲物を逃さんとする肉食動物のように、男の身体をあの手この手で弄り回します。
年齢が年齢だからかまだ男慣れしていないというのは分かるものですが、激しくやる分ペニスはあっという間に勃起してしまうのでした。
そしていざ挿入という段になると、彼女は非常に激しく腰を振ります。
そうなるとたまらずあっという間に射精してしまうわけですが、当然1回で終わるわけがありません。
ロクに休憩するヒマもなく2回目、3回目と続きます。
しかもどこでそんな知識を仕入れたのか、正常位、バック、騎乗位といった比較的スタンダードな体位からマニアックな体位までいろんな体位でやっていました。
何回もやっていると体力も削れてきて非常に眠くなるわけですが、彼女の方はというと4、5回くらいのものでは止まりません。
それでもし寝落ちしかけたら?
その時は彼女のお股が顔面に直撃します。
これは拷問なのか?それともご褒美なのか?
その判断はお任せします。
『オオカミちゃんと付き合うには』
この恋愛経験で、私の「女性はセックスにはたいてい後ろ向きである」という先入観は完全に打ち砕かれました。
同時にセックスは生殖器があるだけではできないものだとも思いました。
人によって体質が大きく違うように、セックスのあり方もまた人によって大きく違います。
それがあまりに違い過ぎると、コミュニケーションによって相手に合わせようとしても限界があるなと思いました。
しかし、人生で一度くらいはこういう恋愛をするのも悪くないと思っている自分もいました。