私はかつて女の子にしか興味がないごくごく一般男性、それが変わったのは30を前にした頃に体験したあることがきっかけでした。
当時私には彼女がいて、性格もルックスももちろんながら性的な嗜好も相性がいい相手でした。
私がどちらかと言うとS的な性癖なのに対し、彼女は恥じらいながらもそれを受け入れてくれる従順なタイプ、責めるのが好きな私からすればその恥じらいこそが興奮できる重要なポイントであり、かつ異性としても尊敬し愛すべき人として心の底から大事にしていました。
そんな彼女がまさかの浮気、見抜けなかった私が悪いのかもしれませんがそのショックは今でこそ笑って話せますが、当時は相当立ち直るまでに時間がかかったものです。
ショックのあまりに普通に恋愛感情を持てなくなっていった私は、ひょんなことからマッサージの店に行くことになります。
女性を愛することに恐怖心が生まれ、かと言って性欲が失われるわけでもない。
形の上だけでいいから欲求不満を解消したいと思ったのです。
口コミサイトで見つけた回春マッサージ店、実際はマンションの一室での個人営業ではありましたがマッサージと抜きのサービス、しかしそれをやるのは女性ではなく男性、つまりゲイ相手のお店でした。
なぜそれを選んだのか、今はあまり覚えていませんが好奇心もあったのでしょうね。
それまで経験した性体験とは異なるアブノーマルな世界観を覗いてみたい怖いもの見たさも多少はあったのだと思います。
場所は都内某所、駅から電話で誘導してもらったその先は高層マンションの一室、けしていかがわしい雰囲気もありませんでした。
表向きは整体マッサージの表札、どうやら一般客も普通に来ているお店のようでした。
電話で問い合わせていたのでマッサージ師さんはゲイマッサージの対象客という認識、当然その線に沿って施術がなされていきました。
最初こそその世界観への違和感もあって、恥ずかしいという気持ちのまま進行、どこか事務的な流れで時間が過ぎました。
感想としては気持ちいいと思いましたが、自分自身その快感に身を任せる覚悟がないまま終わってしまったような、その空気に浸る前に心のどこかで抑制してしまってる自分がいたのだと思います。
それをきっかけに数回通った私は行くたびに少しづつ緊張もほぐれ、徐々に素直に反応できるようになっていきました。
まだゲイの世界をどこかで否定していましたが、傷心した自分にはこれも制欲の解消には仕方ない手段の一つだとどこか言い訳していたような気もします。
ある日先生が言いました。
「山崎さん(もちろん予約するための偽名、本名ではありません)はニューハーフとか興味あります?」
「さあ会ったことないからよくわかりませんが」
「実はね、うちにお客でニューハーフの方がいるんです。その方少し露出願望があって、施術されてるところを見られたいって言うんですよね。山崎さんもし良かったらそれ参加しませんか?別に何もしなくていいんで。」
それからしばらくしてその日が来ました。
私がマンションに到着すると既にニューハーフさんが。
同じ世代のようでしたが想像していたよりも全然きれいな方。
聞いていなければ女性と思うかもしれないほどちゃんとした身なりです。
挨拶すると声も女声、変なわざとらしさは感じませんでした。
背も165前後と小柄で手足も細い、実際生で見るのは初めてでしたが正直街で見かける女性とそう変わらない感じに見えました。
そろそろ始めましょうかと先生が言うと先生と彼女(彼?)はシャワールームに。
私は変にドキドキしながら待っていました。
ランジェリー姿にバスローブで出てきた彼女、きれいです。
ベッドに横たわり静かに体を身に任せる彼女を丁寧にマッサージしていく先生、バスローブが脱がされ白い肌が露わになります。
背中とかスベスベできっとエステとか金かけてんだろうと思わせるほど手入れが行き届いています。
全身揉みほぐした後はランジェリーも脱いでバスタオルを掛けられます。
際どい箇所の施術になりタオル越しに彼女の興奮がわかるようになりました。
心は女でも体はまだ男のまま、見ていて不思議な気持ちになりました。
きっと彼女は私に見られていることでいつも以上に興奮していたのでしょうが、それを悟られたくないのか声を押し殺そうとしてる様子、それが逆にいやらしく見えます。
先生は淡々とマッサージを続行、だんだんと彼女の肌が赤みを帯びて熱くなっている様子がわかりました。
先生がそこで一言
「山崎さん、ちょっとこっち来てもらっていい?彼女を後ろから支えてあげてもらいたいんだけど」
私は言われるまま彼女をもたれさせるように座らせてあげました。
その体勢で先生が彼女の下半身を刺激、すっかりバスタオルも取り除かれパイパンのきれいなペニスも丸見えです。
見た目華奢な体なのにペニスは大きく反り返っています。
ローションで焦らすようにしごかれる彼女の性感帯。
時折無意識に私の手を握る彼女は必死に感じ過ぎるのを我慢しているようでした。
彼女の我慢も先生の熟練した手技にそろそろ限界、
「あっ、もうダメ先生。えっちなの出ちゃいそう。逝っていい?逝っていい?」
「逝きたいの?今日はいつもよりいやらしいねえ」
先生の意地悪な言葉にさらに彼女が興奮し
「あんっ逝っちゃううう!」
どくどくと脈打つ彼女のペニス、そこからは勢いよく発射された精子が。
私の興奮も頂点に達し硬直した彼女の体を抱きしめていました。
私が抱きしめているのは紛れもなく男、でもそんなことがどうでもいいと思えるほど官能的な時間。
それまで経験したことがない淫靡な瞬間でした。
それ以来私は女性が好きでありながらも女装する男の子とも体を合わせるのを拒まなくなっていったのです。
男も女もそれぞれ魅力があって、要はイマジネーション次第で快楽の世界に浸ることができると教えられた気分でした。