私は今まで彼女がいたことがなかった。
中学高校男子校である上に大学も理系の単科大学であったことから女子が周りに少なかった。
ここまで来ると人よりも女子と触れあう機会自体が少ない。
加えて私はかなり奥手であった。
自分の容姿に自信が持てなかった上に、人とのコミュニケーションも全くもって自信がなかった。
このような2つの大きな要因により彼女どころかデートすらしたことがなかった。
そんな状態で私はアメリカンフットボール部に入部した。
私は元々高校時代からアメリカンフットボール部に入っていた。
運動部だとモテそうというイメージを持つ人もいるかと思うがそんなことはない。
そもそもの体型からして164cmと低身長な上に体を大きくしなければいけないポジションである。
そのため体つきだけでは人間ではないような見た目であった。
加えて私はアメリカンフットボールが全く上手くなかった。
低身長の豆タンクでコミュニケーション能力が低くてもアメリカンフットボールが上手ければなんとかなる可能性もあったが私は絶望的に下手くそであった。
そのこともあって私はアメリカンフットボールをしていながらも全くモテない生活を送っていた。
私が所属するアメリカンフットボール部は4年生は修行のような形になり、アメリカンフットボール一本の生活になる。
私はそうなる前日に大学の近くのピンクサロンに行った。
今までキスすらしたことがなかったため、一年間を乗りきるために行こうと決めた。
そこでのキスはとても感動的なものであった。
しかし、私はいくことができなかった。
理由はよくわからないが、私は非常に残念であった。
そして心のどこかで何か心残りがあった状態で1年が過ぎた。
そして4年生が終わり、卒業論文を書き終え私は精神的に楽になった。
金銭的にはきつかったが、大学の保険金の申請でお金が一度に大量に入った。
そこで私は思った。
「この大量のお金を使ってソープに行こう」と。
昨年の悔しさ、そして22年間のつもりに積もった思いが私にはあった。
そのため私は満を持して行くことを決めた。
店の場所はあらかじめこの辺りと決めていた。
そしていざ入店。
指名料が無料のいわゆる激安店であった。
私は待合室で30分ほど待った。
そして非常にドキドキした。
そして吐きそうな気持ちになった。
そこで自分の番号が呼ばれる。
エレベーターに乗ると嬢が待っていた。
激安だからあまり期待はしていなかったが普通に可愛い子であった。
そして個室の中へ。
体を洗ってもらってその状態で私は非常に興奮状態であった。
女性に体を洗ってもらえるなんて初めての経験であった。
その後一緒にお風呂に入った。
そこで軽くイチャイチャした。
私の頭のなかは興奮状態であった。
その後ベッドへ。
私はまぐろ状態でされるがままの状態であった。
そしていざ本番へ。
昨年の経験から不安があった。
果たしていけるのか。
不安でしかない。
そして嬢にいれてもらい本番が始まった。
私は興奮していた。
そのとき何かが起こった。
そして抜いてもらうと見事に出ていた。
私は気持ちがおさまるとともに安心感を覚えた。
昨年の経験で難しいのではないかと常に思っていたからだ。
そのことが私の初体験のエピソードである。