・童貞は恥ずかしい
高校を卒業して県外の大学に行き、初めての彼女が出来ました。
その彼女は同じ大学のサークルの仲間の1人。
男女グループで仲がよく遊びに行っていました。
ある日、グループの中の1人が、童貞をカミングアウトしました。
みんな爆笑でその友だちをバカにしたのですが、僕は笑っていましたが実は心ではヒヤヒヤしていました。
そうです、実は僕も童貞だったのです。
当時の僕はプライドが高く、自分が童貞だなんてカミングアウトすることが出来ずに周りの友人と一緒に童貞の友人をバカにした言動を取り、調子に乗ってセックスの気持ちよさ、架空の彼女の話をする始末。
そんな事情もあり、同じグループの女の子と付き合うことになった僕は、初めての彼女なので嬉しさもありましたが、セックスをすると初めてなのがバレると焦っていました。
童貞ということだけは絶対にバレたくないと思っていました。
・童貞を卒業するためのセックス
僕は必死に何かいい案はないかと考え、当時バイトをしていたレストランの30代後半の女性に勇気を出して童貞を卒業させてもらおうと計画を立てました。
バイト先で気まずくなると思いましたが、そのままバイトも辞めればもう一生会わないで済むと思いました。
リスクで考えたときに、彼女に童貞がバレて、大学のグループに僕が童貞だったという事実が広まるともう大学に居場所はないのでそちらのリスクが高いとかんがえました。
そんなことで、僕はバイト先の30後半の女性Aさんに委ねようと決めました。
Aさんは正直キレイでもタイプでもありませんでしたが、優しく清潔感もありイヤな感じの女性ではありませんでした。
恋愛や大学の相談など乗ってくれる先輩だったので、お酒の場に誘い、そのまま自分の部屋に連れ出そうと計画を立てました。
作成決行の日、僕が大学のことで相談があるから話を聞いてほしいと誘いAさんも了承してくれました。
お酒も入り楽しく食事を済ませ、僕はずっとドキドキ。
この後どうやって誘い出そうかモジモジしているとAさんの方からこの後どうする?と話を切り出したため、勇気を出して、僕の家が近いので飲み直しませんか?そう提案しました。
Aさんは笑顔で頷いてくれました。
コンビニでお酒とおつまみを買って僕の家に到着。
Aさんは久しぶり男の人の部屋に入った〜と、ソワソワしている僕をよそに落ち着いた雰囲気でした。
2人でお酒を飲みなおしてこの後どうすればセックスに持っていけるの色々と思考を巡らせますが何も思い浮かばず、Aさんも僕もお酒ま止まり、気づけばつけていたテレビの放送も終わり深夜一時すぎをまわっていました。
無言の気まずい時間が続くとAさんが泊まっていい?と聞いてくれたので僕はベッドに案内してAさんの横に僕も入りました。
ベッドに入るとAさんの方からギュッと抱きしめてくれて初めてキスをしました。
柔らかい初めての感覚。
アルコールの味でしたがこれまでの人生で1番興奮しました。
その後、どんどんとプレイが始まるのですが僕は酔いも覚めて緊張でマグロ状態に。
Aさんは優しく、ごめんねイヤかな?と声をかけてくれたので僕は正直に初めてであることを伝えるとAさんは優しくリードしてくれました。
あまりに興奮していたため挿入後すぐに発射。
5秒もなかったと思います。
行為後は気持ちよかった感覚と大人になったという喜びがありました。
彼女には申し訳ない気持ちもありましたがこれで大人の仲間入りになったと嬉しかったです。
Aさんとは次の日の朝お別れをした後にそれっきり会っていません。
僕はそのままバイトを辞めました。
噂ではAさんもその後しばらくしてバイトを辞めたとのこと。
Aさんのことは今でも感謝していますし忘れられない僕の初めての人です。
・2回目のセックスは不発。トラウマに
童貞を卒業した僕は、その後彼女と人生2回目のセックスをしました。
今回は少し自信をもって挑みましたが、それでもやっぱり緊張で手足は震え、またもマグロ状態に。
彼女とお互いが、ぎこちない感じになってしまい、アソコも元気が出ずにそのまま終了。
2回目のセックスは苦い思い出となりました。
結局その彼女とはその後、1度もセックスをすることなく数週間後に別れることになりました。
僕はトラウマが残り、しばらくセックスが怖いという理由で彼女を作ることにも億劫になってしまいました。
またAさんに会って話を聞いてほしい。
男にしてほしい。そう思うようになりましたが、僕にAさんを頼る資格はありません。
それから社会人になり彼女も出来てセックスで緊張することはなくなりましたが僕にとって1番のセックスは、今だに童貞を卒業させてくれたAさんとの初めてのセックスです。
もしも1度だけ浮気が出来るのならばAさんと再会してまたあの学生時代の汚いアパートで飲み明かし、小さなベッドでAさんとセックスがしたいです。
Aさんあの時はありがとうございました。