『transfurとは?』
私たちは表向きはごくごく普通の夫婦だ。
どちらも普通の会社員で、普通に社会に溶け込みながら日々を過ごしている。
しかし、私たちには人には絶対に言えない秘密がある。
それはまったく普通ではない性癖を持っているということだ。
しかも、夫婦どちらもそうなのである。
両方のそれについて話すと長くなるので、今回は妻の性癖について話していこう。
妻の性癖を具体的に挙げるとtransfur。
トランスファーと読む。
日本ではまったくメジャーではないので、聞いたことの無い方の方が多いだろう。
これはざっくりというなら、もふもふな動物に変身することに快楽を感じる性癖のことである。
ちなみにtransは英語で「他の状態へ」などの意味、furは「もふもふの毛皮」の意味を持つ単語。
「乗り換え」「移行」などを意味するtransferとも掛けてあるのだと思う。
「もふもふ状態に変身」というわけだ。
言うまでもなく、これはファンタジー要素が強いものである。
普通にそれを実現することは不可能なので、この性癖を持つ人たちは着ぐるみやコスプレ、VRといった手段を使うことが多いようだ。
ちなみに妻は……
『もっふもふに変身!』
ちなみに妻はお手製のコスプレ衣装を使っている。
フェイクファーやフェイクフェザーを使ってハーピーになったり、わんこになったり、きつねになったりする。
最近では動物要素がある人型キャラクターに変身することも多い。
一般的には「メスケモ」や「獣人」などと呼ばれているものだ。
具体例を挙げるとゲーム「ワールドフリッパー」のミアちゃんや、ゲーム「キャットバスターズ」のアルテミスちゃん、ゲーム「MAD RAT DEAD」のネズミの神さまなどなど……
またたまにより人間要素の強いキャラクターに変身することもある。
少し前にはアニメ「けものフレンズ」のトキちゃんになることも多かったし、今ではゲーム「アークナイツ」のスズランちゃんなどにもよく変身する。
ここまでくるとfur(毛皮)成分が少ないじゃないかと感じることもあるかもしれないが、妻曰くコストダウンに繋がるらしい。
……なんとも世知辛い!
『人間にはできないことを!』
とそれはさておき。
姿からしてこんな感じなので、プレイも必然的に普通のものではなくなってくる。
まず、変身するのに着替えやメイクなどかなりの時間がかかり、体力も使う。
それに思い切り汚したり、スキンシップしたりということができない。
そもそも妻からすれば「あるキャラクターに変身する」ということ自体が1つのゴールというところがあるので、プレイはそんなに派手なものにはならない。
ただし、かなり変わったものにはなる。
例えば「けものフレンズ」のトキちゃんの場合は産卵プレイをよくやっていた。
このキャラクターは天然記念物のトキを元ネタにしているもので、仲間を探しているという設定がある。
さすがに仲間が見つからないなら産んで増やせばいいじゃないかという設定は無いが、キャラからしてあまり違和感がある話でもない。
実際にそういうパロディ作品もあることだし……
また、一応は変身後に普通にセックスすることもある。
その時は「悪魔がおる」のように人間に近い形態であることが多い。
ケモノに近い子とやろうとするとかなり大変か、そもそも不可能であることも少なくないので。
また羽やしっぽが邪魔になったり、バランスを取るのが難しいということもある(例えば「マイリトルポニー」のレインボーダッシュなど)。
とはいえ人間にできないことができるわけなので、妻はプレイ(とその撮影)を楽しんでいるようだ。
えっ、そんなにたくさんのキャラクターの服、どうやってしまうのかって?
貸し倉庫使うよりほかないんですよまったく……!
ま、私が使うやつも入ってるので結局は同罪なんですけどねハハハ……