・パート勤務始めました。
結婚を機に会社を寿退社して、旦那の暮らす家に引っ越し。
とりあえず、働こうと思い、扶養内ではありますが、近くのパン屋さんで働くことになりました。
そこで出会ったのが、あみさん(仮名)。
歳は30歳。社員さんで、パン屋の製造を担当しています。
バリバリ働いていて、勤務10年目の社員さんで、大ベテランさんです。
私も製造で入ったのですが、パン屋の経験は初めてで、全くわからなかったのですが、あみさんは丁寧に教えてくださいました。
私が26歳だったこともあり、年下のせいか、可愛がってもらいました。
打ち解けて、仲良くなるのにそう時間は掛からなかった様に思います。
・仕事もできて美人で人気のある、あみさん。
あみさんは、パン屋の製造の一通りの技術は勿論、人柄もよく、製造は勿論、販売のみんなからもとても好かれていました。
店長は、既婚者の35歳ぐらいの方でしたが、あみさんに一目置いているのはみんなが知っていることでした。
また、なんといっても、美人さんなのです。
製造なので、帽子にマスクをしているのですが、それでも人目を引いてしまうくらいの美人。
身長も170センチほどあり、すらっとしていて、出る所は出ていて、締まっている所は締まっていて、モデルさんの様な方でした。
前に、こんなパン屋ではなくて、もっと、モデルとか営業とかあみさんに合った仕事があると思います!勿体ないです!と、試しに言ってみた所、うーん。
仕事が好きだからなぁ~。
と笑っていました。
自分のスタイルと顔に自覚はあるようでした。
あみさんから話を聞いたり、周りから話を聞いていくうちに、やはり、世間の男の方は彼女を放っておかないようで、合コンに行っても、男の人が殺到。
町で歩いていてもたまにナンパされるみたいで、職場のみんなと羨ましい限りだねぇ、とよく話していました。
なのに、あみさんは彼氏がおらず、どうしてですか、と聞いたら、今は仕事と遊びが楽しくて興味が無いのだそうです。
私は単純に、自分のやりたい事に熱中していて、素敵な方だなぁ、と尊敬していました。
・初めてのごはん
LINEを交換してから、ほぼ毎日のようにあみさんとお話ししました。
職場でも少し話しますが、忙しい職場の為、ほとんどLINEでお話ししてました。
内容は本当に些細なことで、今日の夕ご飯の話とか、どこに遊びに行っただとか、あの新曲がよかっただとか。
毎日楽しくお話しして、新しい友人が出来た様な感覚でした。
そして、あみさんからお誘いを貰って、今度一緒にランチに行くことになりました。
二人ともお休みの日を選んで、あみさんお勧めのパスタ屋さんに行くことが決定。
現地集合かと思いきや、あみさんが迎えに来てくれるとのこと。
さすがに悪いと思ったので、私、自分で行きます!といったのですが、あっさり却下。
行ったことない所だし、ぼーっとしてるから、危ない!ダメ!と言われて、乗せていって貰うことになりました。
まぁ、お昼ご飯代、出してあげればいっか~、と軽い気持ちで了承。
当日。
年上の女の先輩という事で服装、少し悩んだのですが、30歳独身という事で、あんまり気を使わなくて大丈夫かぁ!と、10月だったのでショートパンツにニット、ショートブーツという服装をチョイス。
わくわくしながら、お家で待機しているとLINEが。
お家を出ると、ダイハツの青いトールに乗ったあみさんが。
スキニーにニット、パンプスという恰好で、美人さんオフコーデでした。
車で一時間程の、少し遠くのパスタ屋さんだったので、私は予め買っておいたカフェオレを渡すと、なんて気が利くのと、とっても喜んで頂きました。
初めは、私服のあみさんに緊張し、あみさんもすこし緊張気味な感じでしたが、話していくうちにいつものペースに戻りとても楽しくドライブ出来ました。
パスタ屋さんでは、あみさんのお願いで、私の頼んだパスタを食べさせてあげたり、あみさんのをパスタをあみさん直々に食べさせていただきました。
すこし恥ずかしかったのですが、学生気分で楽しめました。
結局、パスタ代金もいつの間にか払われてしまい、帰り際に、ガソリン代を渡そうと思ったのですが、拒否。
代わりに、またランチに行く約束をしました。
・あみさんの家で宅飲み
そんな調子で、何度もランチに行き、互いの家も行き来する中になりました。
ある日、旦那が飲み会で、夜、1人の日があるんだ~、と言ったら、ウチで宅飲みしよう、とあみさんに誘われました。
勿論、大賛成でしたし、私は楽しみで仕方なかったです。
当日、あみさんが迎えに来てくれて、アパートに行く途中、買い出しをしました。
お酒を2人で飲むのは初めてでした。
ちなみに、私はそこそこ強いほうです。
あみさんも自分で強いと言っていました。
二人で簡単なおつまみを作って、いざ宅飲み開始。
あみさんは自分で言うだけあり、やっぱり強くて、私は22時までの記憶があるのですが、そこから記憶がなくなりました。
次に気づいたのが深夜2時過ぎ。
首元に、心地よさと違和感を感じて、ん…。と思わず、声を出してしまいました。
私はてっきり、自宅でソファーで旦那に抱かれていると思ったのです。
…かわいい。
と女の人の声がして、私はびっくりして、目を開けました。
すると、あみさんの髪が私のあごに当たって、いるのが視界の隅に見えて、薄暗いあみさんの家の天井が見えました。
あみさんは、私の首筋に夢中な様子で、私が意識を取り戻した事に気づいていません。
しかも、あみさん、とっても上手で旦那より気持ちいいんです。
あ、…っみ、…さんッ、とやっとのことで気づいてもらうと、あみさんは我に返って、慌てて、私を放してくれました。
そして、彼女は、泣きながら、自分は、実はレズであること。
私の事がすきであること。
自分とは縁を切ってくれて構わないから、会社のみんなには言わないでほしいことを告げられました。
そして、来週も旦那は、飲み会。
私は、あみさんの家で宅飲みです。
私は、あみさんと不倫をはじめてしまったのでした。