スワッピングとは、一言でいうとカップルで参加する乱交パーティーのことです。
自分のパートナーではなく、他のカップルのパートナーと性行為をすることになります。
これはかなり特殊なプレイであり、人数も必要なので参加者を集める必要がありますが、内容が内容なだけに、公に募集をかけるわけにもいきません。
そこで、インターネットの掲示板や出会い系サイトがよく使われます。
掲示板では多くのサークルが参加者を募集しており、希望者に対しては面接を行うなど、かなり本格的な選別がなされています。
では、そこまでして参加したがる人がいるスワッピングには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
一つ目は、「見られることで興奮を高められる」。
交際や結婚している関係であれば、基本的にはパートナー以外とは性行為をしないということが前提とされています。
しかし、スワッピングでは、パートナーが見ている前で他の異性と性行為をすることになります。
むろん、パートナーも他の異性と性行為をしているという状態です。
これは、確かに普通の性行為ではありませんが、最も大事な相手にそういう場面を見られることで興奮が高まるという人は、意外と多いのです。
二つ目は、「マンネリを打破できる」。
付き合いが長くなれば、その分お互いへの理解も深まりますが、それは「刺激がなくなる」ということの裏返しでもあります。
交際を始めた時は、パートナーの些細な言動にも一喜一憂していたのに、いつの間にかそういったドキドキ感はなくなってしまいます。
そうなると、性行為自体も流れ作業のようになり、最悪ずっとセックスレスということすらあります。
そのような時に、スワッピングという非日常的な場所に行くことで、マンネリを打破することが可能になります。
三つ目は、「お互いの気持ちを改めて確認できる」。
特に熟年カップルにもなれば、もはや一緒にいるのが当たり前なので、相手にどのような気持ちを持っていたのかということすら忘れてしまっていることが多々あります。
家族や友達のような存在になっているからです。
しかし、そのような状態になっていたとしても、他の異性と性行為をしている所を見せられたら、やはり嫉妬心は湧き上がってきます。
また、自分も他の異性と性行為をすることで、いかにパートナーとの相性がよいかということが分かるということもあるのです。
四つ目は、「いろいろな相手との行為が楽しめる」。
スワッピングには多くのカップルが参加するので、当然ながらいろいろな相手と性行為を行うことになります。
そして、それはパートナーも最初から了解済みなので、何も後ろめたい気持ちを持たずに楽しむことができます。
このように、スワッピングにはいろいろなメリットがありますが、一方でデメリットもいくつかあります。
一つ目は、「性病に感染したり、妊娠するおそれがある」。
複数の相手と性行為を行う場合、まず気を付けなければならないのが「性病」と「妊娠」です。
相手が多くなるにつれてこれらのリスクは高まりますが、風俗嬢のようにお店から性病の検査を受けるように言われるわけではないので、気が付いたら感染していたということも起こりえます。
また、妊娠してしまったとなれば、誰の子供か分からないという事態になりかねないので、避妊具の着用を徹底しているサークルを選ぶべきです。
中には、生での性行為を要求されることもありますが、絶対に応じてはいけません。
二つ目は、「行為の最中を撮影されるおそれがある」。
見られることで興奮が高まる人が多いということは上で述べましたが、それが高じて行くと「行為の最中を撮影したくなる」という衝動も高まる人がいます。
そして、スワッピングという非日常的な状況だと、撮影されていてもさして気にならないどころか、むしろ「撮ってくれ」という気分にすらなりがちです。
しかし、そういった物が記録として残ると、後で非常にまずいことになるおそれがあります。
特に、撮影した物をインターネットにアップされると、完全に削除するのはまず不可能です。
上述のように、スワッピングの参加者というのはインターネットの掲示板などで知り合う人が大半ですが、そういった人の中には、どれだけ身元を確認したところで、マナーをわきまえない人というのが一定数存在するのです。
ですから、基本的には「撮影させてくれ」と言われたら拒否するべきですが、後でパートナーと性行為をする際に気持ちを高めるために撮影をしたいという場合などは、動画の管理は絶対に自分で行うようにしましょう。
または、自分だと分からないコスチュームを身に付けてプレイを行ってください。
決して、その場の雰囲気に流されてはいけません。
三つ目は、「パートナーとの関係が壊れるおそれがある」。
スワッピングは、パートナー以外の相手と性行為をするというのが前提ですが、実際にパートナーが他の異性と性行為をしている所を目にすると、もう生理的に受け付けなくなるという人も少なからずいます。
ですから、よく話し合ったうえで参加するべきです。