■普通の主婦だって願望がある
私は30歳、専業主婦をしております。
婦人系の持病があり、子供が望めません。
こんな私の日常は、体調の良いときに短期アルバイトをしたり、家事の合間に主婦友とランチをしたりして、二世帯住宅で暮らす主人の親に気を使いながら結婚4年目を迎えました。
主婦友とのお茶会では結婚生活の愚痴やノロケやら他愛のないおしゃべりをしますが、決まって「夫が浮気したらどうする?」とみんなで騒ぎながらキャーキャー言い合うのが定番です。
「許す」「許さない」なんて現実味のない話で盛り上がりますが、この話題がでると密かに興奮している自分がいます。
決して口には出せませんが、主人が浮気している様子を想像してワクワクしてしまう、お腹の中がキュッとうずく感覚があります。
一緒に混ざりたい。
しているプレイを眺めていたい。
逆に私が浮気している場面を見て欲しい。
そういうことは(当たり前ですが)、主婦友からは話にでません。
私は自分の夫がよその女性と関係を持つことで興奮を覚えるのです。
昔は好きな相手に恋人がいると、その彼女とのセックスを想像して自慰をするような少女でした。
■周りにはセクシャルな話はできない、唯一の理解者は夫
このことは長年、主人にも打ち明けませんでしたが、最初に述べたように私達には子供が望めません。
周りの友人夫婦らは出産ラッシュを迎え、話題も子供のことが増え始めると自然と距離ができてきます。
なんだかつまらないな、と思いつつ、ストレスが溜まってお酒を飲んでいたときに隣に座っている主人にふと伝えてしまいました。
「あなたが他の女とセックスしてるの見たい」
酒の勢いで夫を説得しようと思っていたのですが、主人はお酒を飲むのをやめて意外と冷静に話を聞いてくれました。
「スワッピング」「夫婦交換」「3P」などの単語が、パソコンの検索履歴に残っていたのを見つけて気になっていたとのことでした。
1回くらい気楽にやってみよう。
そう言ってくれました。
■相手は誰でも良いわけではない
意気揚々と先に進もうとしましたが、ここで問題が起こります。
だって、表向きは真面目な夫婦面をしているんですからスワッピングしてくれる夫婦をどうやって見つけよう?
身近な相手は拒絶されたときに話が広まってしまうのがこわいし、ネットで見知らぬ相手を募集するのはハズレを選んだときが面倒です。
主人は知り合いのつてを頼みアダルトショップ店の店長さんを紹介してもらい、そういったサークルがないか相談してみました。
「サークルはないけれど、カップルで来店するお客さんが居るから聞いてみてあげるよ」
そう言われてしばらくすると主人のスマホへ連絡があり、ご主人は34歳、奥様は24歳のご夫婦と引き合わせてもらえることになりました。
バーで待ち合わせをし、会ってみて互いの気持ちが変わらなければ、そのままホテルにいくことになりました。
相手がどんな人なのか、秘密がまもれるのか、だまされたりしないか、関わりのある人だったらどうしよう。
そうネガティブに考えながらも、ずっと心の奥底に隠していた願望が実現することに胸が踊り、前日は眠れませんでした。
当日の夜、待ち合わせの場所に行くと相手のご夫婦は既に待っていてくださいました。
相手の方を簡単に紹介しますと(以下はすべて仮名です)、ご主人は建設会社勤務のがっちりとした大柄の賢太郎さん、奥様は10歳年下の小柄で色白の優子さん。
あまりの奥様のかわいらしさに、相手の賢太郎さんは私のことが抱けるのだろうかと不安になりました。
私はスタイルが良いとは褒められますが、優子さんとは反対に背が高くて骨太なのです。
お酒を飲みながら話をしてみると、私達と同様に相手のご夫婦も気持ちは変わらないとのことでした。
ほっとしたら酔いがまわった気がします。
4人でホテルの部屋に移動しました。
■パートナーの知らない一面がみえる、そして感謝
優子さんはまだ抵抗があるらしく、不安そうに服を脱がされていました。
若く白い肌薄明かりの中でほんのり浮かび上がって、とてつもなくセクシーでした。
「キスは抵抗があって、ごめんなさい」
優子さんの言葉を無視して、主人はチュウチュウと口を吸うようなディープキスをしてしまいました。
抵抗していた優子さんは段々身を任していき、観念した様子です。
ずっと見たいと想像していた光景でした。
キスはなんだかモヤモヤとした感情が胸にくすぶりましたが、それ以上の行為はしているのをみると何もされていないのに、自分が濡れていくのが分かりました。
優子さんは挿入の時には泣いていましたが、主人はその様子に興奮して容赦ないように見えます。
あんな様子で女性を抱いている主人は、知らない人の様でした。
普段とても優しい人なのに、違う一面をみてしまっていることに罪悪感さえ覚えました。
騎乗位で賢太郎さんに股がりながら、主人たちのセックスを眺めていると体が燃え上がってしまいます。
自分から上下に体を動かしていました。
他の人の物が自分の中に挿ってしまっているのに、それでも頭は主人のことでいっぱいなのです。
主人も他の女を抱いて私のことを考えていたらうれしい。
おかしな話ですが、スワッピング行為を通して私は主人の愛を感じていました。