私がエッチのノウハウを知ったのは、中学3年生でした。
そのノウハウが分かると、好奇心も重なり、日々妄想が膨らんでいました。
しかし、私の当時の性格は、同級生の女性と挨拶をするだけで、赤面してしまうほどの恥ずかしがりやでした。
それは、高校生になっても変わりませんでした。
女性への好奇心は、どんどん膨らんでいくのに、自分から話せませんし、話掛けられても赤面するだけです。
私のアルバイトの一つ上の先輩の童貞喪失は、中学2年生だったと言う話を聞くと、何をそうすれば、そういう方向に持っていけるのかと不思議でした。
同じ人間とは思えませんでした。
でも、不思議だったのが、高校2年生から専門学校にかけて、不思議と私の環境に女性が多くなって行きました。
一つはアルバイト先です。
アルバイト先も同じ場所一筋だった事もあり、また、レジ係と言う事で、主に女性のアルバイトが多いと言う事で、私のアルバイトのキャリアと女性達が年下だった事も重なり、自然と自分主導で会話が出来る様になって行きました。
女性相手との空間が楽しめる様になりました。
女性と話す事がこんなに楽しいものなのかと言うのを、日々感じていました。
高校においても、私が高校2年生の時、必ずクラブに入らないと行けないと言う訳の分からない校内ルールがあり、アルバイトをやっていた私は、比較的、楽そうなアマチュア無線クラブに入る事にしました。
このクラブは、週1日に部室で無線を行い、夏に学校で1泊の合宿があると言う事でした。
合宿はちょっとダルいなと思いながらも、このクラブへの入部を決めました。
しかし、入ってビックリしたのが、男子は先輩も含めて5人で、女子は後輩も含めると8人と女子の方が多かったのです。
しかも、後輩の女子が多く、まったくアルバイトの環境と一緒でした。
モテていた訳ではないのですが、私のモテ期は今かもと勝手に思っていました。
そんな中、中学校の頃が嘘の様に女性とは会話も弾み、笑わせる事も出来て来て、いよいよ調子に乗っている頃でした。
しかしです。
好きな女性が現れても、告白が出来ません。
今、考えれば、あの合図は待っていたのかもと回想をしますが、当時は無理でした。
毎日。バイトが終わり、帰り道が一緒で、自転車に乗らず、一緒にしゃべりながら帰っていたのに、告白するタイミングは山の様にあったのに、出来ませんでした。
そして、その女性はアルバイトを辞めて行きました。
女性とは会話出来る様になりましたが、次のステップに行けません。
恋愛の仕方が載っている雑誌を山の様に買いましたが、その通りに出来る訳がありません。
そんな時に、アルバイトのパートの50代のほろ酔いのチーフにキスをされ、ほぼなすがまま状態で、エッチ寸前まで行ったのですが、結局、私のアソコが反応せず、エッチまでは行かなかったのですが、その一件で、私の中の何かが変わった様に思います。
まだエッチはした事ないのですが、何か経験をしたかの様な振る舞いが出来る様になっていました。
多分、それまではギラギラ感が出ていたと思います。
でも、変わりました。
自分本位ではなく、相手の気持ちを考える様になりました。
そうなると、会話も落ち着いてきます。
そんな変化の中で、夏の高校のクラブの1泊の合宿が始まりました。
合宿と行っても、ペアを組み、夜から朝までの決められた時間の中でどれだけ、周波数を探し、相手とコンタクト出来るかを競うものでした。
ペアを組んでのチームなので、女性の多いこのクラブでは、自然と男女ペアになって行きました。
私とペアを組んだのは、後輩の女性でした。
私はこのクラブの中では、バイト先ほど女性と積極的に話す事はなかったので、多分、女性からすれば、私の印象は、素っ気ないイメージだったと思います。
でも、あの一件があったのと、男女ペア、そして、頼るパートナーと言うシュチエーションもあり、意気投合し、合宿が終わった時には、付き合っている様な関係になっていました。
以後、相手の女性も意識し始め、後は私が告白するだけと言う流れです。
私はクラブ帰りで、バイトがない日を狙って、一緒帰ろうかと声を掛けました。
勿論、その女性の返事はOKです。
駅までの15分の中で、頭の中は告白の言葉だけでした。
そして、思い切って告白をして、晴れてお付き合いと言う流れになって行きました。
私はじっくり時間を掛けて、焦らず、大事に、付き合おうと決心し、まずは初デートをした後、三ヶ月後のデート辺りでキスを目指そうと決意しました。
ようやく恋愛ノウハウの本の教訓を生かす時が来たと、ワクワクしていました。
そして、初デートの帰り道で、次のデートの約束をしようとしている時に、彼女から、キスをして来ました。
意外と積極的だなと思った瞬間、彼女の家へ誘われ、両親の帰宅時間が遅いのをわかっていて、私を誘ったらしく、彼女の部屋で初エッチの経験をしてしまいました。
あっと言う間の初体験でした。
彼女も年下なのに、見た目や会話からは想像もできないテクニックを出してきました。
そのおかげもあって、早く果ててしまいました。
行為が終わった後は、冷静に彼女は処女ではなかった事に意外とショックでした。
初めて同士と言う理想の初体験の妄想は消え去りました。
私の恋愛シュミレーションはここでも、崩壊してしまいました。
何事も思う様にうまく行かないなと、思ってもいない経験が、自分を一段、成長させてくれるのだなと言う事をバイト先でのおばさまとの経験や高校時の経験で学んだと思います。
そして、私はきっと、今後もこういった積極的な女性としか、縁がないのだなと思いましたし、現にその通りになっています。
女性は見た目や会話ではわからない部分がまだまだ沢山ある。
そう昔も今も尚、思っています。