・私はただの異性愛者の高校生だったのに
この体験談は、私がまだ高校生だったころのお話です。
私は至って普通のどこにでもいる女子高生でした。
私の高校は共学だったので、よく女子校のうわさであるような、男勝りな女の子が同性からモテるみたいな話はなく、もちろん私も見た目や言動行動は平凡な女子でした。
私自身、性に関する知識はあったので、世界には異性を恋愛対象として見る人ばかりではなく、同性が対象だったり、異性も同性もどちらとも対象にできる人もいるという事実は知っていましたが、まさか自分がその両方対象になるバイセクシャルの知り合いが2人もできるとは思ってもいませんでした。
・親友にキスされた話
私は高校時代、部活動に励んでいて学校の学問より部活動の時間の方が楽しみで、大好きな時間でした。
その部活ではたくさん友人ができましたが、中でも一番仲のいい親友(仮に私をA子、友人をB美として話を進めていきます)ができたことが何よりの財産でした。
B美は容姿端麗でたくさんの男子生徒からモテていて、たくさん告白されていましたし、彼氏ができては別れ、告白されては付き合いを繰り返すような、いわゆる恋多き女でした。
その現状を見ていたからこそ、自然とB美は異性愛者であると思っていました。
ある日部室で着替えているときにおしゃべりをしすぎてしまい、遅くなってB美と二人きりになった時がありました。
B美は着替え終わると「ちょっといい?」と話しかけてきました。
どうしたんだろう改まってと思いながら、なに?と尋ねると、「私さ、A子とならキスしたいと思えるんだよね。」と言われました。
私はびっくりして、何急に言ってるの?と笑ったら、B美から「私、バイセクシャルだから、多分。」と衝撃的な告白を受けました。
ずっと親友だと思って付き合ってきたB美がバイセクシャルだなんて気づかなかったからです。
決して引くことはなく、不思議とすんなり受けとめる自分がいました。
そうなんだねと受け止めた私に、B美は徐々に近づいてきて、キスを唇にしようとしましたが、私はファーストキスもまだだったし、同性とキスすることに抵抗があったので、思わず避けてしまいました。
恐る恐るB美の様子をうかがうとあっけらかんとした表情だったので、少しホッとしました。
・「マスクキス」はキスにカウントされるのか
そんなキス未遂事件から数日たって、私は風邪っぽかったので予防のためにとマスクを着けて部室へ行きました。
B美はもう着替え始めていて、「風邪?大丈夫?」と心配してくれましたが、たいしたことないからただの予防だよと笑って答えると、B美は「マスクの上からだったらキスしてもいい?」と爆弾発言をかましてきました。
いくら親友だからってキスはしませんーと流す私の手をつかんで、そのままマスクの上から唇にキスしてきました。
びっくりしている私をよそに、「唇柔らかかった。」とご満悦なB美を見て、何とも言えない感情に陥りました。
ショックというかびっくりというか…
怒りの感情はありませんでしたが、異性愛者の私は興奮したり悦びを覚えたりすることはできませんでした。
B美はすごく嬉しそうな表情を浮かべてるのを見て、本当にこの子はバイセクシャルなんだと実感しました。
しかしあのキスは、私が恋愛対象として好きだからしたのか、それとも生理的に無理じゃないからとりあえずという好奇心でしたのかは、いまだに謎のままです。
・後輩の女子に胸を揉まれた話
私の所属していた部活はすごく仲良しで、みんなでハグしあったり、スカートめくりで挨拶みたいなのは日常茶飯事でした。
一人、すごく距離が近いなと感じる後輩がいました(C代としておきます)。
後ろから突然抱きしめてきて、「A子先輩可愛いですね。」と言って私の首筋に顔をうずめてくることはしょっちゅうでした。
パーソナルスペース的なものが人より近い子なのかな?くらいにしか考えていなかったのですが、ある時C代から、「うち、どっちも好きになれるんです。」と、バイセクシャルであることをカミングアウトされました。
その時からC代はやけに近づいてきて、スカートの上から内ももを触ったり、胸に触るようになってきました。
恥ずかしながら私は超がつくほどの貧乳だったので、恥ずかしいからあんまり触らないで~と言うと、もっと可愛い可愛いと言ってきて、貧乳がタイプなのかな…なんて楽観的にとらえていましたが、C代は楽しそうに「揉んでもいいですか?」と聞いてきました。
軽く胸にタッチする程度は女子のおふざけだと思っていましたが、揉まれるとなると少し抵抗がありました。
まだ彼氏がいたことなかったので、異性にさえ揉まれたことはなかったのでなおさらでした。
ダメよ!と抵抗したのですが、C代はお構いなしに私の胸を揉んできました。
小さいし、初めて胸を揉まれていることにすごく恥じらいを感じたのを覚えています。
同性にキスされたり、胸を揉まれたりしたけどやっぱり私は異性しか愛せません。