お兄さんとの出会い
中学時代、クラスの女子達にうまく馴染めず、孤独な気持ちに悩まされることが多かった私は、当時流行り始めていたSNSで知り合った男性に、惹かれ始めていました。
学校に友達がいない私の境遇に理解を示してくれ、自分もそうだったと気持ちを重ね、苦しまないようにする考え方や、一人でも退屈しない学校での過ごし方など、いろんな助言をくれるうちに、親や兄弟よりも信頼できるようになっていました。
そんなある日、SNSのメッセージだけでなく、たまには会って話さないかとの提案をもらった私は、会ってみたい感情が芽生え、その誘いを快諾しました。
ストレス発散もしたいと思ったので、カラオケに行く約束もしました。
デート当日
迎えた当日、お互いにシャイでSNSには顔を出さないタイプだったので、相手がどのような男性なのか、全くわかりませんでしたが、私を長い間励まし続けてくれた人だと思えば、どんな相手でもかまわないと思っていました。
待ち合わせの場所に指定した駅前のモニュメントに向かうと、写メで送ってくれた当日の服装の男性が立っていました。
強そうなおじさんだったらどうしようという不安も正直ありましたが、優しげなお兄さんで安心しました。
出会い系サイトで知り合ったわけではないので、年齢や職業など、プライバシーに関わることはあえて聞きませんでした。
お兄さんはこちらがノーリアクションして良いか分からないくらい、私の容姿やファッションを褒めてくれ、恥ずかしかったのを覚えています。
お兄さん曰く、学校に友達がいないと言うから、女子に一緒につるみたくないと思われるような容姿に恵まれない子だと思っていたけど、一見してクラスの人気者のようなキャラで、可愛いからこそ嫉妬されていじめられてるんだと言ってくれたことも、嬉しかったです。
エッチに流れるまで
出会い頭に再びお兄さんに気分を良くしてもらった私は、早速カラオケに誘いました。
カラオケ店内でもドリンクを注文してくれたり、何かと優しいお兄さんに、どんどん惹かれていきました。
そして私が大好きな、彼氏ができたら歌って欲しいと思っていたバラードを偶然にもチョイスしたお兄さんは、しっとりと歌い上げてくれました。
そのことに運命すら感じていた私は、自分でも好きな気持ちを誤魔化しきれないくらい、気持ちが高ぶっていました。
すると、以心伝心するかのように、お兄さんが今の曲は私に捧げたと言ってくれました。
冗談まじりな口調だったものの、それは照れ隠しに見えた私は、舞い上がってしまいました。
その表情を見て気を良くしたお兄さんは、隣に行っても良いかなと私に聞いてきたので、恥ずかしかったのもあり、小さく頷きました。
そして、何か歌って欲しい曲はあるか聞かれたので、お気に入りの曲をリクエストしました。
その曲もバラード調の曲でしたが、イントロの音が鳴り始めると、優しげな表情で手を繋いでくれました。
恋人繋ぎで結んだ手が、愛の告白の歌詞になるサビの部分に来ると、ギュっと強めに握ってくれる感触にドキドキしていると、全て歌い終わってまだ音が鳴っている状態で、その手を引き寄せられ、体が密着するほどの距離になりました。
恥ずかしくてうつむいていると、頭を撫でさせがそのまま顎に向かい、こちらを向く様に優しく顎クイされ、キスをされました。
とろける様な舌の感触が気持ちよくて、頭が真っ白になりました。
いよいよ初エッチへ
カラオケを出ると、二人きりで静かに過ごせる場所に行こうと言われ、ホテルへ向かいました。
もしかしたらそんなこともあるのかな、ぐらいに考えていた淡い妄想が現実となり、少し不安もありましたが、その時点では喜びの方が勝っていました。
お兄さんに対し、恐怖を感じることが一度もなかったので、それを拒否することは不自然に思えるほどでした。
何もかも初めての体験でしたが、ホテルに入るとどの部屋が良いか聞かれ、写真パネルの中から綺麗な部屋を選びました。
恋心で満たされていた私は、部屋に入ってからどんなことがあっても後悔しないと思っていましたが、入室してからもお兄さんの優しい雰囲気は続き、すぐに襲いかかってくるようなことはありませんでした。
普通は先にシャワーとか浴びるんじゃないのかなと思いましたが、お兄さんはシャワーを浴びないまま私の手を引き、ベッドの上に隣り合うように座る体勢になりました。
カラオケの続きとばかりにキスをされ、唇が首筋へと移行し、汗臭くないか恥ずかしくなった私は、シャワーについて問いましたが、私の汗なら汚くないからといつもの優しげな笑顔で言われ、その言葉に愛を感じてしまいました。
納得した様子の私を確認すると、お兄さんの愛撫は全身を這うように行われ、お兄さんの愛につつまれたかのようで、心身ともに心地よい気持ちになりました。
一般的な痛みというのがどの程度のものなのかわかりませんが、私はお兄さんのテクニックと無理強いしないプレイのおかげで、最小限の痛みでロストバージンできました。
未経験だったフェラも、私の指を舐めることで丁寧にその感触やポイントを教えてくれ、気持ち良さそうに悶えてくれるお兄さんを見て、とても嬉しかったです。
その後は、1年ほど付き合って別れましたが、本当に好きになれた人に初めてを捧げることができたことを、今でも後悔をしていません。