・している事はバレている
まず大前提として、当然ながらオナニーをしているのはバレています。
家庭環境次第ではありますが、殆どの場合はそっとしておいてくれるでしょう。
特に父親→息子のパターンは何事もないままスルーしてくれます。
それは優しさであり、当然の気遣いなのです。
・問題なのは母親→子
修羅場になりがちなのは、母親→息子のパターンです。
先に正解を一つ挙げるならば、何も言わずそっと去り、その後も一切それに触れない事です。
勿論お互いに気まずさはありますが、それが一番心穏やかな方法であり、また波風が立たない方法であるはずなのです。
・見ていたものが親父のブツだった
さて、今思い出してもトラウマですが、私が母にバレた時はかなり複合的な要因があったせいで、他方に迷惑をかけてしまいました。
まず、見ていたAVのブツが親父の私物であった事。
次に、パッケージが女子高生痴漢ものだった事。
そして、最悪なのは母はどうもそのブツの存在を知らなかった事という最悪3拍子が揃ってしまい、プチ修羅場になりました。
・謝れない中学時代
とはいえ怒りの矛先は息子には向かず、全て親父に向かったようで私は特にお咎めはありませんでした。
反抗期真っ盛りだった息子は、その後触れない優しさを駆使してくれた親父に対して、顔を合わすのが精神的にきつかったのでその後暫く無視をする事になってしまいました。
何なら若干睨みもあり、100%自分が悪いのに逆切れ状態でした。
今でも心苦しい記憶no1です。
お父さん、本当に申し訳ありませんでした。
・親父視点では踏んだり蹴ったり
立場を逆にしてみれば悲惨の一言です。
ある日突然
1.息子が勝手に私物のAVを見た
2.よりによって息子が致している所を嫁が目撃した
3.存在を知らなかった嫁、激怒
4.息子は気まずいのか逆ギレで会話すらない
自分は何も悪くないのに、いきなり修羅場に陥る親父の心境は、如何なるものだったのでしょうか。
・頭が真っ白になるとはまさにこの事
しかし、バレた瞬間というのは本当にまともな思考ができませんね。
左手にティッシュを用意していた状態で、慌ててビデオを止めつつティッシュをゴミ箱に捨てるわけですが、そもそも下半身は丸出しな訳です。
誤魔化すにも誤魔化しようがない状態で慌てる中学生の息子は、はたしてどれほど滑稽だったのでしょうか。
結局、早く寝なさいねといって母は去っていきました。
勿論、続きをする根性はありません。
とはいえ、忘れてそのまま寝れる訳もありません。
中途半端に終わった気分と、明日どうしようという気持ちでもうどうしたらいいのか分からず、地獄の夜を過ごしました。
結局、向こうからも何も言ってくる事はなく、自分は何事もなく終わりました。
というより、親父が全ての被害を被った形になった訳です。
よりによって女子高生痴漢ものというまたアレなジャンルだったのが、申し訳なさを加速させていました。
ちなみにもうひとつあった親父の隠しビデオはナースものでした。
こっちの方がまだマシだったのでしょうか…?
当時はアムラー全盛期でありコギャルが大量発生した時期で、AVも日焼け~ガングロルーズソックスの女子高生物ばかりで、割とジャンルとしてはポピュラーな存在でしたが…。
ただし電車痴漢というエッセンスが入ったせいで全てが台無しです。
・今は幸せな時代
ただ今の時代で考えると、こういうハプニングは起こりにくいのではないでしょうか。
PCで見るにせよ、スマホで見るにせよ一瞬で消せるわけで、当時のようなテレビの前でビデオデッキを消して真っ青になるという事はほぼない訳です。
というより、リビングのテレビで見なければいけない状況というのがまずないでしょう。
当時はテレビはリビングにしかないというのも珍しくなく、隠れてテレビゲームをするにも何をするにも親の目を盗まなければいけません。
特にAVなどこっそり深夜に再生するか、家に誰もいない瞬間を狙って再生する以外の方法はなく、当時の中学生達は一人になれる瞬間を常に狙っていました。
自分は一人っ子でしたが、姉や妹のいる家などこの手のエピソードは日常茶飯事で、ある日家に帰ったら姉が自分のAVを見ていたなんて話は珍しくありませんでした。
特に姉という生き物は、年齢差にもよりますが大体既に彼氏がいて、耐性が付いているせいで弟を弄るのです。
ある意味親より何倍も厄介な存在であり、こういうイベントが起こってしまうとただでさえ暴君気味な姉がますます逆らえなくなる存在になってしまいます。
利便性にせよクオリティにせよ、アダルト関連は本当に今は恵まれていると思いますね。
・トラウマは乗り越えるしかない
たまに何かの拍子にあの日の事を思い出して心が痛くなりますが、特に対処法というのは存在しません。
オナニーがバレているのは確実で、現場を見られて心に傷を負うか負わないかという話であり、一生抱え続けるトラウマなのです。
私にできる事は、将来息子の現場を目撃してもそっとしておいてあげる事だけであり、そんな事もあったなあと笑うだけです。
お父さん、本当にごめんなさい。
ちなみに、黒ギャルとナース好きは遺伝しました。
そんなところで親子しなくてもいいと思います、ごめんなさい。