・童貞高校生の憂鬱
これは、僕が高校2年生の17歳のときのはなしである。
高校生となると、誰が童貞で誰が童貞じゃないかとクラスの話題はそれで持ち切りになるのである。
当然そのとき、僕はまだ童貞で、友人の経験談を聞いては羨ましくて悔しい気持ちになっていた。
当時は、誰でもいいからえっちがしたくて堪らなかったのである。
そこで、クラスの何人かに付き合おうと行っては回ったが、全て玉砕してしまった。
おかげで僕のクラスでの地位は地の底まで失墜したのである。
そんな灰色な高校生活を送っていると、友人のサトシが童貞を卒業したと自慢気に言っていたのである。
奴は中学の頃から付き合ってきた彼女と初めての体験をしたのだそうだ。
このままでは自分一人が取り残されてしまうと思った僕は、風俗店を利用して童貞を卒業しようと考えた。
しかしながら、高校生は風俗店を利用することはできない。
私服で入ればなんとか誤魔化すことができるかと期待していたが、それも叶わず年齢確認で引っかかってしまう始末であった。
そんな悔しい気持ち一杯で、繁華街を歩いていると後ろから声を掛けられた。
振り向くと、そこにはクラスメイトのゆりが立っていたのだった。
ゆり「あんたさ、さっき風俗入ろうとしてたろ(笑)」
僕を卑下にするかのような口調でゆりは僕の醜態をなじってきた。
ゆり「あーあんたマジキモイね、写真撮っといたから楽しみにしててね♪」
ゆりは、僕の醜態を学校で公表すると言っている。
冗談じゃない、こんな惨めな思いをして、更に僕を地獄に突き落とす気なのか。
僕は、ゆりに精一杯のお願いをして、写真を消してもらうように頼んだ。
するとゆりは条件付きでの削除を提案してきた。
その条件とは、半年間ゆりの言うことをなんでも聞く。
というものであった。
これ以上惨めな思いをするのが嫌だった僕は、渋々ゆりの要求を呑んだ。
それから一週間が経ったものの、ゆりからの連絡は一切ない。
忘れてしまったのかと期待をしていると、机の中には不自然に丸まった紙切れが1枚。
「放課後○○駅に集合」
それは、あまり人が寄り付かない駅であった。
緊張で胸が破裂しそうなのを抑えながら駅へ行くと、ゆりの姿があった。
「よう、ちゃんと来たな奴隷くん」
どうやら僕は、奴隷として認識してしまったらしい。
立場上歯向かうことができず、黙って彼女に頷く。
彼女は付いてこいと言い、あまり若い人が使用しないようなカラオケボックスへ僕を連れて行った。
「会計、あんただからね」
黙って頷き、案内された部屋へ入るとゆりはカバンをドサッと乱雑に置き長い脚を組んで、デンモクに曲を入力し始める。
普段友人とは行くカラオケだが、この時はどうしたらいいかわからず、ただもじもじと席に座っていた。
ゆりが何曲か歌い終えると、マイクを持ちこういってきた。
「ちょっとそこ立ってみろよ」
僕は彼女の言う通りに彼女の目の前に立たされてしまった。
「お前さ、童貞なんだよな?そこでセンズリしろよ。」
驚きを隠せずそれはできないとゆりに抗議をすると、ゆりは写真を突き付けて、クラスに公表するぞと言ってきた。
僕は渋々、彼女の要求通りセンズリをはじめたのである。
僕がセンズリを始めると、ゆりは僕のペニスをじっとみつめていた。
恥ずかしい気持ちと、女の子に見られているという変な興奮がありいつもよりペニスが大きくなっているのがわかった。
時折、ゆりはマイクで僕のペニスをつっついて笑ってきた。
しばらくセンズリをこいているとイキそうになってしまった。
息遣いを感じ取ったのか、ゆりは僕の手を取りセンズリを強制的に辞めさせた。
その後、ゆりはにやにやしながら携帯電話を取り出し、全裸の僕を撮影し始めたのである。
その行為に僕は恥ずかしくて身体を隠そうとしたがゆりに殴られ阻まれてしまう。
その後、ゆりに床に寝るよう促され、ゆりはパンツを脱ぎ僕の上に乗っかかったのだ。
彼女にされるがまま、僕はイキそうなペニスを我慢することができず彼女の膣内で射精してしまったのである。
それが終わると彼女はそそくさとパンツを履き出て行ってしまった。
何が起きたか解らない僕は、そのまましばらく放心状態のままであった。
家に到着すると、実感がわかないまま、先ほどの行為を思い出して、再び一人でセンズリを行った。
次の日に登校するとゆりから再び呼び出しの連絡を貰った。
どうやら、昨日のセックスの代金が欲しいそうだ。
値段は1万円、僕は彼女に言われるがまま1万円を払った。
その後、彼女には、ことあるごとに写真をちらつかせて脅されたが、彼女が写真を公表することはなかった。
彼女との行為も何回か続いたが、彼女は金銭目的であり、毎回1万円を僕に要求してきたのである。
こうして、僕の童貞卒業の苦い思い出は終わりである。
僕は、その後大学生となり、同じサークルの彼女が出来無事幸せな学生生活をエンジョイしている。
ゆりはというと、大学に行ったことは聞いていたが、現在どこで何をしているかはなんの情報も聞かない。
金銭だけの打算的な関係ではあったが、僕は彼女に感謝している。
彼女がいたから貴重な体験ができたし、自信だって持つことができた。
彼女が幸せでいることを心から願います。