私は高校1年生。彼は大学2年生でした。
初めて彼氏が出来て、何もかもがドキドキでした。
異性と二人っきりでのお出かけ、デート、手をつなぐだけでもドキドキしっぱなしでした。
しかし、なかなかその先には進みませんでした。
後から分かったことなのですが、実は彼も異性とのお付き合いが初めてだったそうです。
彼は大学生だったので、いろいろと経験があるものだと思っていました。
それに、男の子が女の子をリードするのが当然だという考えも当時の私にはありました。
何でキスもしてくれないの?
せめて間接キスだけでも・・・
そんな思いで、自販機でジュースを買ったタイミングで「そっちのも飲ませて」と言う作戦を思いつきました。
デートの途中で、ジュースを買うことになりました。
やったぁ、ついに作戦を実行する時がきました。
彼が私に「何にする?」と聞いてくれたので、「これにする」と言うと「先にボタンを押して」と言われ、私の選んだジュースが出てきました。
その後は、私の作戦通りに進めれば、間接キスは間違いなしだと思いウキウキしていました。
思い通りには、なかなか物事はうまくいかない。
これで間違いなく、今日は間接キスが出来ると思い込んでいました。
しかし、私の中で想定外のことが起こりました。
何と彼が、「どれにしよっかな?」「○○と同じやつに決めた」と言って
同じジュースを選んだのです。
正直、同じものを選ぶということは、私の頭の中にはありませんでした。
期待していただけに、がっかり感が大きく、驚きを隠しきれませんでした。
その後も続くがっかりの連続。
理想と現実は随分と違っていた。
何日か経ち、やっと彼の部屋でファーストキスをしました。
彼はキスの直後から「ごめんね」「下手でごめんね」を連呼していました。
私は初めてなので、キスが上手いとか下手だとか、そんなことすら分かりませんでした。
それに、例え私に気を遣って言ってくれていたとしても、そんなことは言わないで欲しかったです。
常にリードしてくれる、頼もしい存在であって欲しいという思いが、私の中にはあったのですが、ことごとく裏切られていきました。
その流れで「いいかな?」とブラウスのボタンに手をかけられました。
「うん」と返事をすると、「ごめんね。見せてね。」と言われました。
またごめんねか・・・と思いながらも、されるがまま、
徐々に洋服を脱がされ、初エッチへと行きそうだったのですが、脱がすだけで、眺めるだけで、それだけでした。
「ありがとう。風邪ひかないように。早く服を着て。」と言われました。
自分の中で「はぁ?」が止まりませんでした。
また別の日に、彼の部屋でビデオを一緒にみていたら、だんだんと距離を縮めてきて、キスをされ、「いいかな?」と聞かれました。
今日こそは、とうとうするんだ。と私もドキドキしながら「うん」と答えました。
すると、「ゴムないけど、いいかな?」と言うのです。
「はぁ?」またしても想定外の発言で、もちろん「いやだ」と答えました。
すると、「わかった。じゃ今度買ってくるからね。」と言っていました。
ありえないという思いでいっぱいでした。
また別の日に、部屋へ誘われました。
ベッドカバーなどが新品へと取り換えられていて、今日はいよいよ・・・という感じが見た目にも分かりました。
彼が「今日はちゃんと買ってあるから」と言い、ベッドへと誘われました。
ゆっくり服を脱がされ、私もここまで随分と待たされたけれど、とうとうするのねと、気持ちが高ぶり、触らずとも自分が濡れ濡れな状態であることが分かりました。
彼がゴムを装着すると、私の上へまたがりました。
分からない同士では、全く上手くいかない。
やり方?そんなことは教わったこともなく、見たこともなく、初めて同士、どこへどう入れて良いのか、体位も分からず、結局挿入には至りませんでした。
そんなことは、男なら予習でも何でもしておいてくれ!という気持ちになりました。
彼は、何故わたしのアソコがびちゃびちゃだったのかも、その時には分からなかったらしく、後日、自分のお兄ちゃんに聞いて理由が分かったと言っていました。
全てががっかりでした。
結局その彼とは、その後何回か試みるも、上手く挿入出来ませんでした。
毎回、お互いの部位を指で触ったりするに留まりました。
「口にくわえて欲しい」とお願いされ、彼のものを口で舐めたりしてあげましたが、舐められることはなかったです。
そんな関係は長くは続かず、結局別れることになりました。
今思えば、あんながっかり感満載の彼と、挿入に至らずに本当に良かったと思っています。
その後何年か経ち、私は最高の彼と出会うことが出来ました。
全てをリードしてくれる、何でも知っている、とても素敵な私の理想にぴったりな彼でした。
その人と、最高に幸せな、初めての挿入を経験することが出来ました。
彼と結ばれた時に、処女をとっておいて良かったと心から思いました。