私の高校生のときの初エッチの体験談をご紹介したいと思います。
私は初エッチに至る前に痴漢にあったことで、ものすごくそういうことをするのに抵抗というか、恐怖が植え付けられてしまいました。
高校二年生の時、飲食店でアルバイトをしていました。
いつも帰ってくるのは22時を過ぎる頃になってしまい、割と自宅から遠いアルバイト先だったので危険と言えば危険だったんだと思います。
その日はバイト帰りにトイレに行きたくなり、コンビニでトイレを借りてたのですが、我慢できなかったので人気のない公園のトイレに入ってしまいました。
それが間違いでした。
トイレを済まし公園を歩いていると、いきなり後ろからバックをとられ、振り返ると20代後半くらいの男が立っていました。
「どこいくの~??」「かばんもってあげるし、一緒に帰ろうよ」などと話しかけてきました。
夜道に変人にナンパされるのは慣れていたのですが、カバンをとられてのことは初めてでした。
「急いでるんでカバン返して!!!」
そういっても「ちょっと話すだけだからさ~」
とかいって返してくれません。
その後も一方的な質問や誘いが続き、とうとう腹が立ってしまった私は持っていた携帯を取り出し「警察電話するから!」と怒った口調で男を刺激してしまいました。
そしたら男はいきなり私を抱きしめて、無理やり体を触ってきたのです。
恐怖に駆られた私は半泣きです。
泣いた私を見て男は「ごめんね」といって、強引にキスしてきました。
そして最後までレイプをされたというわけではありませんが、しばらく体をまさぐられました。
そのあとカバンも返してきて、男は去っていったのですが、私は怖くて1分くらい固まって震えていたと思います。
自宅に帰ってからも震えが止まらず、かといって親には恥ずかしくていうこともできませんでした。
それからというもの、バイトが21時上がりになりようにお願いし、バイトが終われば自転車で自宅までたち漕ぎダッシュです。
それでも夜に後ろからバイクの音や、人が来る気配を感じると怖くてたまりませんでした。
まだ彼氏ができたことがなく、男ってそういう生き物なんだと男に対して嫌悪感を抱いてしまったような気がします。
そして高校二年生の終わりに近づいたころでした。
中学からずっと一緒で、自分も好きだった男子に告白され、付き合うことになったのです。
彼は中学のころからずっと片思いしてたので、痴漢にあったことなんて忘れて、すごく幸せでした。
最初は彼だったら自分の全てをあげてもいいと思っていました。
でも実際は違いました。
初めて彼の家に招待されたときのことです。
彼の部屋でゆっくりしていると彼がキスをしてきて、いつもと様子が違います。
覚悟していたつもりなのですが、彼に強く抱き寄せられ、服の下に手を入れられたとき、あの痴漢にあった日の恐怖が蘇ってきたのです。
私の心臓はバクバクし、「やめてっ!!」
ついそういって大好きな彼を突き放してしまいました。
気づいたら私は泣いていて、彼の家を飛び出してしまいました。
彼は私のことを追いかけて、「いきなりで怖かったよね、本当ごめん」と抱きしめて謝ってくれました。
その瞬間彼には痴漢にあったことで怖くなってしまったことを話そうと思い、誰にも言ったことがなかったその日のことを話しました。
彼は私をそのとき守れなかったことを悔しい、と言ってくれました。
そして、私が怖くなくなるまで待つから、とも言ってくれました。
その後も彼は私のことを大切にしてくれて、キスや軽いハグ以上はしてきませんでした。
そんなことが一年くらい続いてました。
それでも変わらぬ愛で、いつも私の横に居てくれる彼を見て、ついに私は自分から初エッチに誘いました。
彼なら大丈夫と確信してましたし、これ以上待たせるのは申し訳ないという思いが大きかったです。
そして初めて彼に体を許すときがやってきました。
彼は私を安心させようと、いきなり襲ってくることもなく、しばらくずっと抱きしめて「好きだよ」「愛してる」とささやいて頭をなでなでしてくれました。
不思議と私は恐怖はなくなり、彼に吸い寄せられるかのように全てを彼にゆだねていました。
彼の手が私の身体に触れても、どこを見られても、あの時の痴漢男とは全く別物でした。
初めては初めてだったので、血は出たし体験したことのない痛さだったけど、こんなにも優しい痛みがあったと、私は初めて知りました。
彼は行為中ずっと私を心配してくれて、優しく自分の欲望なんて後回しって感じでした。
終わった後も、ずっとよしよししてくれてたまらず涙が溢れてきました。
今考えると、性欲がピークの高校生の男の子が浮気もせずに一年も我慢してくれたんだって思うと、本当に可哀そうなことをしたかなとも思います。
でもそれで、本当に絆や愛は深まりました。
実はその彼は現在の夫なんです。
もはやあの時のドキドキやトキメキはありませんが、私にとって夫との初体験は大切な宝物です。