私は何となく、自分には彼氏なんかできないと思っていました。
それが、高校三年位からモテ期なのか告白をされる機会が増えました。
しかし、非常に申し訳ないのですが私が相手に恋愛感情が抱けず断り続けていました。
初めて付き合った人とは、お互いにつまらない意地の張り合いで身体の関係には至らずに別れました。
挿入はなかったものの、舐められた事とキスがとても気持ちよかった事を覚えています。
私でも彼氏が出来るんだ、と19歳の時に気持ちも変わって来ました。
また、初めて付き合った人と別れたあとに、周りも含めた人間関係で辛い事が増えてその頃に告白された11歳上のアルバイト先で知り合った人と付き合う事にしました。
仕組みは解ってはいましたが、実際はどうなのか行為についてはさっぱりわかりませんでした。
11歳上の人はバツイチで奥さんに浮気されて別れたと後から聞きました。
また今思えば、自分が優位にいるつもりでいたのでしょう。
恋愛経験のかなり浅い私に『自分は今まで何人としたと思う?』と、お互い実家暮らしだったので、初めて行ったラブホテルで言われました。
全く色々と意味が解らないので『さあ?』と言うと自慢気に『40人』と言いました。
また、自分の性器や性行為は女性を満足させて来たんだとも言っていました。
初めて付き合った人とは、たくさんキスをすると陰部が熱くなってふわふわする感じがありました。
でも、これから行う相手とのキスは全くそんな気持ちにはなりませんでした。
外泊はしないで帰るデートが多く、夏で暑かったので、暑いし休もうかとラブホテルに行きました。
初えっちの平均年齢はとうに超えていたし、これから自分にまた彼氏が出来るのか、出来ないかも知れない、断ったり嫌がると相手の態度が面倒夏事になるなかぁなどと思いを巡らせて、承諾しました。
昔ドラマで、ラブホテルは回転するベッドがあったりスケルトンのお風呂場があると見たりセリフがあったのを覚えていました。
しかし、古いドラマだったのか普通のベッドとお風呂でした。
郊外のラブホテルだったので、部屋もベッドもやたら広かったです。
お風呂に入り、キスをされて胸や身体を触られました。映画やマンガで見たシーンがこれか、と人ごとの様な、でも本当はなんだかキスされたり触られる事が気持ち悪いと思っていました。
何かも解らず、今思えば大して濡れていないのに、入れられました。
本人はサイズが大きいと誇らし気だった様ですが、私にはただ痛いだけでした。
良さは何も解りませんでした。
むしろ苦痛しかありませんでした。
自分には持久力があって、満足させられると言っていましたが、何の事なのかさっぱり解らず、私はAVでよく聞くような声を取り敢えずだしながら、これはいつ終わるのだろうとピストン取り敢えず回数をずっと数えていました。
確か100は超えていたと思います。
天井に鏡のあるラブホテルで、良かれと思って頑張っている相手の背中を数を数えながら終わるのずっと待っていました。
ひたすら、まだかなー、まだ終わらないのかなー、痛いなーと言った事を考え続けていました。
途中からほぼ乾いた状態でピストンされていました。
擦れてこんなに苦痛で辛いのかと、歯を食いしばってもいました。
確か相手はイキませんでした。
血が出るなどと本で読んだ事がありましたが、血は出てない、出ないんだと冷静になっていました。
今回は初めてだしこれ位にしておこうね、気持ちよかったでしょ、と言われました。
正直に感想を言ってしまうと、怒鳴るか変に拗ねたりしそうだと思って『うん』とは言っておきました。
異性と付き合う前に雑誌でこっそり読んだえっちの内容で興奮していたので、自分の初えっちはどんなにドキドキするのだろうと思っていたのにスレて痛いし長いし全くつまらないものなのかと思いました。
初めて付き合った人とキスしていた時の頭がフワフワしたり、キスだけで濡れてビチョビチョになったあれは何だったのかと不思議で仕方なかったです。
舌を入れられて、動かられた事が初めてだったのにとても気持ちよかったのに、実際に男性器を入れられる事はこんなに辛くて不快に感じるんだと思いました。
美容院で読んだ雑誌でえっちが好きか嫌いか、と言うOL位の年齢のアンケートでえっちが嫌いな女の人もいる記事を読んだ事もあったので、私は嫌いなタイプなんだろうなと納得する様に努力しました。
表向きは興味がないとか、友達との話題には一切でませんでしたが、10代向けの雑誌や少女マンガで美化された初えっちを散々読んで想像していたので、正直がっかりした初えっちでした。
11歳上の人は束縛が酷く、怒ると怒鳴りだす人だったので別れるのもかなり苦労しました。
別れるまでに2年かかりました。
その2年間のえっちは初えっちとほぼ同じ気持ちで臨んでいました。
取り敢えず、行為に応じなければいけない。
スレて痛くて、長く暇でつまらない全く楽しくない記憶が私の初えっちとなってしまったのですが、知らな過ぎたし仕方なかったかなとも思っています。