〔ケンちゃんと私は産まれたときからの付き合いです〕
ケンちゃんと私は、お隣同士です。
両家のパパとママがここに引っ越してきたのも同じ時期です。
それ以来、家族ぐるみで仲良く暮らしています。
両家のママのお腹の中には赤ちゃんがいました。
両家のママは、お医者さんに男の子か女の子か聞かず産まれてくるのを楽しみにしていました。
「どちらが産まれてきてもいいのだけれどどちらかが男の子、どちらかが女の子だといいね」と両家のママは、話していました。
8月の暑い日でした。
ケンちゃんのママのお腹が痛くなりケンちゃんのママは病院に出産のため入院をしました。
難産でした。
一時はママの体も赤ちゃんもダメかもと心配をされました。
ケンちゃんのママは「赤ちゃんだけでも助けて」と泣きながら赤ちゃんを産みました。
頑張って頑張って、どうか赤ちゃんの命だけでも助けてと祈りながら出産しました。
みんなの願いが神様に届いて赤ちゃんもママも助かりました。
この赤ちゃんは、「健と書いてタケルと名付けられました。」
みんなは「祝命名・健」とお祝いに頂いたお赤飯にあったので「ケンちゃん」だと思っていました。
それから2ヶ月後の10月に私が産まれました。
ケンちゃんのときとは違いママがお腹が痛いと行って病院に行くとその日の夕方、スルッと産まれてしまったそうです。
両家の家族はみんなでお祝いをしました。
願い通りの男の子と女の子です。
ママ達もパパ達も「将来二人を結婚させて本当に親戚いや家族になろう」と盛り上がっていました。
〔二人は幼稚園に入園しました〕
二人は大きな病気をすることもなく順調に成長し幼稚園に入園しました。
幼稚園に入園すると虫歯はないかと歯科検診が行われました。
一週間後、内科検診がありました。
ケンちゃんと私は早速遊びに取り入れて「次の人、お口を大きく開けてくださいね、怖くないですよ。」と歯医者さんごっこです。
ケンちゃんが歯医者さんで私が園児です。
内科検診の後は、「お医者さんごっこ」です。
二人には何故か「お医者さんごっこ」には、家族がいるときにはしてはいけない「罪悪感」がありました。
「お医者さんごっこ」は、二人でお留守番のときにだけしていました。
ケンちゃんのママが、私のママを誘って半日ほどお出掛けをすることになりました。
「二人も連れて行く」といっていましたが、ケンちゃんと私は「お家でお留守番してるよ」と二人で家にいることにしていました。
ママ達は「お土産を買ってくるから仲良くね、危ないことしないでね。」と出掛けていきました。
出掛けるのを見計らって二人は相談をしたわけでもないのに「お医者さんごっこ」を始めました。
ケンちゃんがお医者さんです。
「次の人、前に来てください。」と画用紙で作った聴診器を私の胸に当てます。
ケンちゃんが私の胸に触り「おかしいですね、ママみたいに膨らんでいませんね。」といって私の胸を触ります。
「今日は、おしっこの出るところも診てみましょう。パンツを脱いでください。」とケンちゃんがいうと私はケンちゃんにもパンツを脱ぐようにいいました。
二人は、二人のおしっこが出るところは違うことに気づきました。
ママ達がお土産を買って帰ってきました。
みんなで美味しくケーキを頂きました。
〔高校生になった二人〕
小学生、中学生と二人は付かず離れずの生活をしていました。
ケンちゃんは、地元の進学校に私は女子校にそれぞれ進学をしました。
高校二年の夏、ケンちゃんに同じ高校に通う彼女ができました。
綺麗な女の子でした。
ケンちゃんと私の間には恋愛感情はなく「兄妹のような関係」になっていたので「へー、彼女ね~。」と不思議にも思わず穏やかでした。
しかし、それを機に段々私はケンちゃんを男の子として意識するようになりました。
私のママがお隣にお裾分けを持っていってと私に包みを渡しました。
お隣に行くとケンちゃんが一人でいました。
ケンちゃんに包みを渡し帰ろうとするとケンちゃんが私に「上がってけば」といいました。
ケンちゃんに「彼女と上手くいってる?」と聞いてみました。
ケンちゃんはあることに気づいて別れたと意味あり気に話してくれました。
二人の他誰もいないケンちゃんの家で、思い出話しをしていました。
「罪悪感のあったお医者さんごっこ」の話になりました。
二人はいつの間にか何もしゃべらなくなってケンちゃんが私の横に座りました。
ケンちゃんは私に優しくキスをしてくれました。
「あることって、これだよ」とケンちゃんがいいました。
私は「えっ?」と聞き返しましたが、ケンちゃんは、もう、何もいいませんでした。
私はこのときケンちゃんに抱かれるんだなと思いました。
嬉しかったです。
私もけんちゃんを男の子として意識し始めていたのでそれが伝わっていたのだと思いました。
ケンちゃんの手が私の胸を幼稚園のときとは比べものにならない優しさで包み込みます。
やがてケンちゃんの手が私の胸を直に触り始めました。
服のボタンを外しブラをずらし胸を優しく揉みます。
乳首がツンッと突起しているのが分かりました。
私の胸は、ケンちゃんの唇に捕らえられています。
あれから6年の歳月が流れました。私たち両家は本当の家族になりました。